理科大神楽坂キャンパスを起点とした地学散歩の第四弾に出かけましょう。理科大の南西側の牛込台〜市ヶ谷台にかけては、「何丁目何番地」という今風の町名とは異なる、昔懐かしい旧町名の町が広がっています。「若宮町」「市ヶ谷鷹匠町」「二十騎町」などです。住居表示法が施行された1960年代に、町名変更を良しとしなかった地元愛も鼻っ柱も強い方々が住んでおられたのでしょう。町名からの想起を裏切らず、このエリアには江戸期から現在に至る歴史の片鱗があちこちに垣間見られます。スペース的に圧なのは市ヶ谷の防衛省でしょうか。明治維新の前は尾張徳川家の広大な江戸藩邸で、幕末には総攻撃に逸る官軍が陣取り江戸城をにらみました。戦前は陸軍士官学校が置かれていましたが、敗戦後は東京裁判の舞台となるなど、激動の歴史の舞台であり続けました。防衛省前の靖国通りは、紅葉川の造った谷地形で、その南側は四谷の台地になります。江戸期に造られた世界有数の上水道システムである玉川上水が流れる台地で、都内有数の「すりばち地形」で有名な荒木町など見どころ多数です。
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