| 本講座では、漢方薬による病気の治療や健康の維持増進をはかる上で、最低限知っておいてほしいことを120分でお話しします。過去3年、漢方の理論を減らして各論を増やした内容となっており、これまでの風邪編、腹痛編、冷え性編と講義してきました。今回は「脱疲労編」をお届けします。前回の冷え性は、主に「血」の不足、滞りから来るものですが、疲労の多くは「気」の不足によるものが多く、免疫系の低下にもつながります。これらの影響は他の病気の誘発にもつながりますので、早めの改善が必要です。本講義では疲労・倦怠感に対する最適な漢方薬を選ぶ基準と理由を教示します。また、漢方薬を構成する生薬は、一部食品になるものもあることから、「食薬区分」の概念も理解してほしく、保健機能食品との違いと併せて解説します。
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