戦国時代といえば「戦い」と認識されていますが、大前提として、合戦には巨額の費用がかかります。だから目的のない戦いなどは仕掛けられません。この観点から、戦国の合戦を、桶狭間の戦いを例に再考します。
【講師プロフィール】 1960(昭和35)年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し、『中世朝廷訴訟の研究』で博士の学位を取得。中世政治史、古文書学専攻。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当。中世、近世を扱ったドラマ、アニメなどの時代考証を担当し、「ヒストリカルコミュニケーター」として様々なメディアでも活躍している。『天皇はなぜ生き残ったか』『戦国武将の選択』『日本史のツボ』『天下人の軍事革新』『東大教授がおしえるシン・日本史』など著書多数。