ユネスコ世界遺産条約局 専門官 林 菜央

【F327】地球市民の教養としての世界遺産

   −戦後80年 平和・気候・共生の未来−

概要

【2026年度 秋学期 講座案内】
世界遺産は、単に「美しい場所」や「一度は訪れたい観光地」ではありません。そこには、戦争や災害を越えて受け継がれてきた記憶があり、異なる文化や価値観への尊重があり、そして壊れたものをもう一度立ち上がらせようとする人間の営みがあります。
本講座では、歴史学・考古学を専門的に学び、国連機関で25年にわたり世界遺産の保護、国際会議、現地ミッション、政府・専門家・地域社会との対話に携わってきた日本人専門官が、世界遺産条約の理念と実務を、具体的な事例とともにわかりやすく紹介します。
4回の講義では、世界遺産を「知識」として学ぶだけでなく、戦後80年の現代社会を生きる私たち自身の問いとして捉え直します。文化遺産を守るとは何を守ることなのか。地域の人々の暮らしと遺産保護はどのように両立できるのか。国際協力の現場では、どのように対話が生まれ、合意がつくられていくのか。そして、過去を記憶することは、未来をつくる力になり得るのか。キーワードは、Remember/記憶する、Respect/尊重する、Renaissance/再生する。世界遺産を入口に、歴史、文化、国際協力、人間の尊厳、そして地球市民としてのまなざしを育てる連続講座です。

※世界情勢の変化に伴う国際会議等、やむを得ない事情により、予定していた日程で開講できない場合があります。その際は、予備日(11月28日(土))に講義を実施する、または当該回をオンデマンド配信により実施いたします。

〈講座関連キーワード〉
@世界遺産は、未来世代への贈りものである
A記憶・対話・再生
B守るとは、変化をマネジメントすること
C人類共通の遺産
D過去を受け継ぎ、未来をデザインする

〈講座をおすすめしたい方〉
@世界遺産・歴史・文化に関心のある方
A国際協力・平和構築・社会課題に関心のある方
B未来世代に何を受け継ぐかを考え地球市民としての視点を広げたい方

〈受講することで学べること・得られること〉
@世界遺産条約のしくみと、現代社会とのつながり
世界遺産がどのように守られているのかを、条約システムの基本から学び、紛争・開発・気候変動などの社会課題との関係を理解できます。

A遺産保護の現場で求められる対話と合意形成
カンボジア、ウズベキスタン、オーストラリアなどの事例を通じて、地域住民、政府、専門家、国際機関がどのように対話し、合意をつくっていくのかを学べます。

B未来世代へ文化遺産を受け継ぐための視点
世界遺産を「過去の保存」だけでなく、未来への贈りものとして捉え、自分たちの暮らしや社会と結びつけて考えると同時に、他者への共感を持てる力を養います。

〈参考図書〉
林菜央 2024『日本人が知らない世界遺産』朝日新聞出版

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【注意事項】
■定員
100名

■利用登録について
申込には当サイトの個人番号・IDが必要です。【新規利用登録】よりIDを取得のうえ、各講座へお申し込みください。
登録に際し、「申込種別」(割引対象者区分)を選択してください。
「申込種別」は、受講予定の講座の初日時点での情報をご登録ください。
「記入欄」には、記入例に基づき、学校名、学生番号、卒業年度・学科、在籍中のお子様の学科・学年、教職員No等をご記入ください。
※利用者情報は常に最新の情報へ更新ください。ログイン後、【マイページ】から変更可能です。

■講義の欠席について
やむを得ず、欠席される場合を除き、講義には原則すべてご出席ください。
欠席される場合はManabaにて各回の録画URLを掲載いたしますので、そちらをご覧ください。

■録画動画について
録画動画は音声・動画の乱れ等がある場合がございます。
また、講座により権利の関係上カットしている部分もございますので、あらかじめご了承ください。
講義録画は、欠席時にご利用いただく目的として収録しておりますが、機材・システムトラブル等によって収録ができなかった場合の補償はいたしかねますので、予めご了承ください。

■受講料金形態について
各講座のページ下部にある金額別「お申込み」ボタンからお申し込みください。
【一般受講者】 1講座 13,000円
【高校生以下・上智関係者】 1講座 11,000円
※「高校生以下・上智関係者」の対象者
 ・高校生以下の者
 ・上智大学、上智大学大学院、上智大学短期大学部の在学生(非正規生を除く)
 ・上智大学、上智大学短期大学部、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看護学校の卒業生
 ・後援会会員
 ・本学教職員(退職者含む)
 ・本学特別契約教授、本学特任教員
※申込種別(一般受講者、高校生以下・上智関係者)は、受講する講座の初日時点での種別を選択してください(例:受講する講座の第1回が2026年10月1日の場合はその時点での申込種別になります)。
※高校生以下/上智関係者 を申込種別で選択された場合については確認をする場合がございます。あらかじめご了承ください。

■お申込み前に
当サイトの申込方法・受講規約(←クリックできます)を 必ず ご確認の上お申し込みください。
曜日・時間 指定土曜日 17:00〜18:30
開講形態 オンライン
会場・教室 オンラインで実施
受講回数 4回
持ち物
備 考 講座により学習支援システム Manaba(マナバ) を使用します。 ※開講1週間前にログイン可能 【ログイン情報】 ■URL: https://sophiaprostu.manaba.jp/ct/login ■ID: 当サイト個人番号・ID+gc(例:3456789gc)  ■初期PW: 上記IDと同じ(例:3456789gc) ※変更された方はご自身で設定したPW
WEB受付開始日時 2026/07/01(水) 00:01
WEB受付終了日時 2026/09/27(日) 23:59
その他資料      

スケジュール

日 時 カリキュラム
2026/10/10(土) 17:00〜18:30 【第1回】条約システムと社会課題 世界遺産と紛争 (アフガン、シリア、イラン等を予定)
2026/10/17(土) 17:00〜18:30 【第2回】世界遺産 住民参加と合意形成(アンコール・カンボジア、サマルカンド・ウズベキスタン、オーストラリア・ウルルを予定)
2026/11/07(土) 17:00〜18:30 【第3回】気候変動と遺産保護の現場(理系回)
2026/11/21(土) 17:00〜18:30 【第4回】わたしたちと世界遺産 未来への贈りもの(前3回へのフィードバックを参考に演習を含む予定)

講師紹介

林 菜央
ユネスコ世界遺産条約局 専門官

林 菜央

プロフィール

ユネスコ世界遺産条約局 専門官 日本人唯一のユネスコ世界遺産条約専門官。上智大学、東京大学大学院で古代地中海・ローマ史専攻。フランス政府給費留学生としてパリ高等師範学校客員研究員、パリ第四大学ソルボンヌ校で修士号取得、ロンドン大学で持続的開発も学ぶ。在フランス日本大使館で文化・プレス担当アタッシェを経て、2002年よりユネスコ勤務。ユネスコ・博物館プログラム主任などを経て現職。
 

お申し込み

料金区分 受講料
一般受講者オンライン 13,000円
高校生以下オンライン 11,000円
上智関係者オンライン 11,000円