【2026年度 秋学期 講座案内】 現代の日本社会で使われる言葉の多くは、西洋の概念を漢字や片仮名に当てはめた「翻訳語」です。その多くは、「自由」や「平等」、「民主主義」「人権」のように、(当時)西洋にはあり日本になかった理想や現実を示す言葉として導入されてきました。しかしそれらの言葉の意味は多義的かつ曖昧であり、元の言語の意味と同じとは限りません。しかし、これらの言葉が翻訳語として定着すると、私たちはその意味の異同を十分に理解しないまま、「わかったつもり」で議論を進めてしまいます。 例えば「平等」という言葉一つとっても、その定義は多義的で一義的には捉えきれない難しさがあります。この講義では、私たちが日常的に使う言葉の性質として、それが翻訳語であることから、意味が曖昧なままに留まることの功罪について問題にします。それは特に私たちが教育を語るときに現れます。 知識社会学の視点から、日本で用いられる概念が翻訳語によってどう構築され、私たちの認識枠組みにどう影響しているかを分析することで、私たちの社会の認識・理解の特徴について考えてみたいと思います。
〈講座関連キーワード〉 @翻訳語・輸入学問 A不平等・格差 B大学・教育・教育改革 C知識社会学
〈講座をおすすめしたい方〉 @現代の日本での社会問題の論じ方に興味のある方 A不平等や格差問題に関心のある方 B教育や教育改革についてもっと知りたい方
〈受講することで学べること・得られること〉 @私たちが社会を認識する際の言葉の特徴について理解できる A不平等や格差問題がなぜ解決しないのかについて知ることができる B教育の論じ方の問題点について知ることができる
〈参考図書〉 苅谷剛彦『日本人の思考』(ちくま新書)、『不平等と教育』(中公新書)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【注意事項】 ■定員 40名
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