人工知能(AI)という言葉がよく聞かれるようになりました。やがて人工知能が人間の知能を凌駕するのではないかとも言われています。人工知能は人間の知的情報処理を機械(コンピュータ)で実現しようという試みです。本講座では、人工知能と人間の知能について考えてみたいと思います。まず、最近話題となっている機械学習,深層学習(ディープラーニング)について解説します。そして、これらが人工知能という文脈においてどのような位置付けにあるのか、人工知能研究の歴史と人工知能の基本的な考え方を紹介しつつ解説します。人工知能の方法論には大きく分けて二つの立場、すなわち記号主義とパターン主義という立場があるのですが、深層学習はニューラルネットワークを基盤としたもので後者に属します。こうした人工知能における方法論の違いは、人間の知能の捉え方にも反映します。記号主義では人間の知能を思考する能力、論理的推論という側面から捉えるのに足し、パターン主義では外部情報を内部表現(記号処理の対象)に変換する環境認識にこそ知能の本質があると考えます。そこで人工知能を通して、改めて人間の知能とはどのようなものか考えてみたいと思います。
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