【講師】
澤田 肇 上智大学文学部フランス文学科教授
専攻分野/フランス文学、舞台芸術論
著作/フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き
1952年、北海道に生まれる。上智大学卒業、パリ第3新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、上智大学文学部教授。
ヨーロッパの歌劇場は、伝統としてオペラとバレエという二つの舞台芸術を上演してきました。初回の講義では、同一の場でオペラとバレエを見せることの意味を総合芸術という観点から再考するとともに、日本やロシア、ドイツ、オランダなどの事情を概観します。またなぜウィーン、ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨークについて世界の五大歌劇場と呼ぶのがふさわしいのか説明します。
二回目の講義からは、上記の都市にある世界五大歌劇場を順に一劇場ずつ扱います。都市の歴史の中で歌劇場とそこで上演される作品がどのような意味と役割を担ってきたのかを知るために、各劇場での初演作や人気演目を検討します。それから各都市での舞台の未来を探るために、今日の公演における特徴と傾向やその劇場の魅力を確認していきます。講義における解説はプレゼンテーションソフトを用いて行い、各劇場での代表的な演目のDVDを抜粋の形で鑑賞することにより理解を深めます。