【コーディネーター・講師】
浅見 昇吾 上智大学外国語学部ドイツ語学科教授
専攻分野/ ドイツ思想、生命倫理
著作/ 『医療倫理Q&A』(共著)、『魔法の声』(翻訳)他
【講師】
伊藤 和子 弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長
藤井 克徳 NPO法人日本障害者協議会(JD)代表、きょうされん専務理事
伊波 敏男 作家・長野大学客員教授(ゲストスピーカー)
尾藤 廣喜 弁護士、日弁連 貧困問題対策本部副本部長、
生活保護問題対策全国会議 代表幹事
姜 尚中 東京大学名誉教授、東京理科大学特命教授
片柳 弘史 イエズス会司祭、カトリック宇部教会主任司祭
島薗 進 上智大学大学院特任教授、上智大学グリーフケア研究所所長
「自分の人権が侵害された!」と思ったことはありますか? そんな経験はないかもしれません。でもそれは「あたりまえ」のことではなく、「幸運なこと」なのです。1948年に採択された「世界人権宣言」は、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と宣言しました。しかし、世界の国々では、いまでも戦争や弾圧、差別により命と自由を奪われている人々が大勢います。日本でも、長年の差別や偏見に苦しんできた人たちがいます。人権は、だれもが生まれながらにして持っているとされる権利です。しかし、人権を侵されるのは、マイノリティや弱い立場の人であることが少なくなく、その場合、そうした人たちは自分から声をあげることができません。だからこそ私たちは、こうした立場の人たちの生き方や物語に耳を傾けながら、人権について学び、日々の生活のなかで他者の人権を大切にする生き方を身につけていかなければなりません。こうした考えに基づき、本講座では、人権とケアについて学んでいきます。