【2022年度 第4回スペシャルトーク】
新型コロナウイルス感染症の拡大やロシアによるウクライナ軍事侵攻などを背景に、サプライチェーンの混乱や資源価格の高騰といった、国際的なビジネス環境の不確実性が高まっています。こうした中、企業は海外戦略を考えるうえで、輸出管理を含めた経済安全保障への対応、さらには気候変動(脱炭素)や人権尊重など、人類の共通価値への配慮が不可欠になりつつあります。混迷を極める世界経済の現状を確認しながら、企業に求められる対応を一緒に考えたいと思います。
1.揺らぐ経済秩序、グローバルビジネスも転換点へ
<講演者>
ジェトロ理事 小野村 拓志 氏(30分)
<ご経歴>
1988年3月上智大学法学部卒業
1988年4月日本貿易振興会入会(情報サービス部投資交流課)
1994年3月マドリードセンター所員
2006年3月日本貿易振興機構 クアラルンプール センター次長
2009年8月総務部人事課長
2011年10月香港事務所所長
2015年8月総務部次長
2017年7月日本食品海外プロモーションセンター事務局次長
2020年7月総務部長
2021年10月理事(現職)
2.ロシア・ウクライナ問題が日本企業に与える影響
<講演者>
ジェトロ海外調査部 主幹(ロシアCIS地域担当)下社 学 氏(30分)
<ご経歴>
日本貿易振興機構 企画部海外地域戦略主幹(ロシア・ユーラシア)
大阪外国語大学モンゴル語学科卒、1994年ジェトロ入会。貿易開発部、ロシア語研修、海外調査部ロシア東欧チーム、タシケント事務所(00〜06年)、海外調査部ロシアCIS課、和歌山県庁食品流通課、生活文化サービス産業部、タシケント事務所(14〜19年)を経て、企画部兼海外調査部ロシアCIS担当主幹。主たる著作・執筆協力「中央アジア経済図説(東洋書店)」、「中央ユーラシアを知る事典(平凡社)」、「ロシア経済の基礎知識(ジェトロ)」、「カザフスタンを知るための60章(明石書店)」、「現代中央アジア(日本評論社)」など。
◆スペシャルトークとは
混迷を続ける社会のグローバル化に焦点を当て、グローバル経済の動向、国際関係の行方、
グローバルリスクなどの喫緊の課題を取り上げ、各分野の専門家や著名人に紐解いていただきます。