【2022年度 第1回スペシャルトーク】
私たちはグローバル化された、競争の激しい世界に生きています。その世界で地球市民として力を発揮するためには、どのようなスキルが必要でしょうか。それを考える際に重要なのが、ダイバーシティとインクルージョン(D&I)を受け入れるという観点です。ビジネスの世界でもD&Iの導入は有益であり、収益性の向上やイノベーションの強化につながります。ダイバーシティは、日本でもこれまで以上に重点分野となりつつあります。しかし日本は、他の多くの先進諸国ほど迅速に、あるいはそういった国々と同じ範囲でダイバーシティを受け入れてきませんでした。それは、ダイバーシティを受け入れることには不安が伴い、リスクを取ることや変化が必要であるからかもしれません。変化は容易ではなく、それまでとは異なる考え方を身に付けることが求められます。今回の講義では、どうすれば私たちみんながリスクを取り、個人としても、仕事においても変化を受け入れることができるかを取り上げます。
<講演者>
ジェニファー・ロジャーズ氏(前在日米国商工会議所会頭)
<経歴>
東京を拠点とするITサービス企業、アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社のアジア法律顧問。
2015年、三井物産株式会社社外取締役に日本の商社初の外国人女性役員として抜擢された。また2018年6月、川崎重工業株式会社においても初の外国人女性役員として社外取締役に就任。2019年6月、日産自動車株式会社社外取締役就任。
2012年にアシュリオンへ入社する以前、バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)で18年間、ダブリン、香港、ロンドン、ムンバイ、ニューヨーク、東京などの様々な都市で上級法律職として勤務。
このほかジョージタウン大学同窓会理事会、日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)、公益財団法人米日カウンシル-ジャパン等様々な非営利団体の役員を務める。2021年に在日米国商工会議所(ACCJ)の会長を務めた後現在はスペシャルアドバイザーに就任。
ジョージタウン大学外交政策学部を優秀生として卒業後、ジョージタウンローセンターにて法学博士号を取得。1988年にフルブライト奨学生として東京大学法学部に留学。ジョンズ・ホプキンス大学(S.A.I.S.)にて国際公共政策修士号を取得し、世界銀行にてリーガルコンサルタントも務めた。
◆スペシャルトークとは
混迷を続ける社会のグローバル化に焦点を当て、グローバル経済の動向、国際関係の行方、
グローバルリスクなどの喫緊の課題を取り上げ、各分野の専門家や著名人に紐解いていただきます。