【2024年度秋学期】
現代社会のいたるところに先進技術が使われています。その背後には基礎科学の原理があり、それを理解することで、なぜある技術が実現され別の技術は実現できないのかがわかることがあります。また,基礎科学の原理を知っておくことは重要な意思決定を行う際も欠かせず、実際、参考文献に挙げた「Physics for Future Presidents」は非常に好評です。例えば、化石燃料がなぜこのように好まれるのかはエネルギーを計算することで簡単にわかります。また、光の速さが有限だと知っておくと、コンピュータの計算スピードや情報の伝達に原理的制限がかかることが自然とわかります。この授業では,先進技術の背後にある基礎科学を解説し、基礎科学の理解に基づき意思決定ができることを目指します。また、基礎科学の法則が制限する科学技術の限界、今後なくなる職業の予測、今後の科学技術の発展について、量子コンピュータや核融合などを念頭に考察します。
<開講のねらい>
現代社会の根幹をなすテクノロジーも全て自然科学の法則の枠内で成り立っています。自然科学が現代のテクノロジーにどのように関わっており、どのような制限をもたらしているかを議論します。
<関連キーワード>
「最先端科学技術」、「物理学」、「化学」、「生物学」、「量子物理とコンピュータ」、「人工知能」、「核融合」、「事前知識なくても受講OK」、「講義中に受講生の皆さんに意見を聞く」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度:3回に1回程度
ディスカッション 割合:三分の一(30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無:なくてもよい
予定講師陣
■大槻 東巳(上智大学理工学部・教授) 第1回、第2回、第6回担当予定
■早下 隆士(上智大学名誉教授) 第3回、第4回担当予定
■齊藤 玉緒(上智大学理工学部・教授) 第5回担当予定
*参考文献
書籍名:Physics for Future Presidents: The Science Behind the Headlines, R.A. Muller
ISBN:13-978-0393337112
書籍名:アメリカ経済 成長の終焉 上・下
ロバート・J・ゴードン (著), 高遠 裕子、山岡 由美 (翻訳)
ISBN: 上482225576X下4822255778 書店価格:上3,960円,下4,180円