【講師】
井上 直己 上智大学大学院 地球環境学研究科准教授
専攻 / 環境政策
2001〜2007 環境省 (地球温暖化対策、国際交渉、炭素税、自動車NOxPM法改正起草)
2007〜2008 英国ケンブリッジ大学 Mphil in Environmental Policiy
2008〜2009 英国サセックス大学 MA in Environment, Development and Policy
2009〜2013 環境省 (里地里山保全、大臣政務官秘書官、環境教育)
2013〜2017 外務省 (在中国日本大使館)
2017〜2018 環境省 (環境影響評価課、気候変動適応法案起草)
2018〜 現職
本講義は、地球環境の厳しい現状と、日常の消費が与える影響を知り、一人一人や地域の「行動」が持つ意味について、理解を深めるものです。
近年、世界的な熱波や集中豪雨、サンゴの白化など、地球環境に大きな異変が生じる予兆と思われる現象が多発しています。今、地球環境はどのような状況にあるのでしょうか?残念ながら楽観視できる科学的知見は無く、今すぐに対策を打たなければ、私たちの経済、社会、生活の基盤である生態圏が崩壊してしまうと、科学は警告を発します。
それでは、我々の生活と地球環境はどのような関係があるのでしょうか。「地球」というととても遠い響きがあるかもしれませんが、私たちの毎日の消費によって、遠く海外の生産現場において、例えば熱帯雨林が伐採され、海域が汚染され、無数の生物種を絶滅に追いやっている、そしてそうした生態圏の喪失によって、私たちの生活は様々な点で持続できなくなると言われています。それならば、消費をより良い方向に変えれば状況を大きく打開できるのではないでしょうか。
【参考書】(必須ではないが、講読により理解が深まるもの)
『小さな地球の大きな世界』 著者 J.ロックストローム、M.クルム 丸善出版
ISBN-10: 4621303023
http://www.genv.sophia.ac.jp/research/inouye_office.html
naomi_inouye[at]sophia.ac.jp