【講師】
澤田 肇 上智大学名誉教授
1952年、北海道に生まれる。
上智大学卒業、パリ第3新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了。
専攻分野/フランス文学、舞台芸術論
著作/『《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座 —19世紀グランド・オペラ研究』上智大学出版、2019年 澤田肇ほか編
19世紀にエキゾティシズムは舞台芸術の傑作を生み出しましたが、21世紀においてもそれらの作品は高い人気を誇っています。その理由を探ることは、単なる異国趣味から今日の解釈へと、いかなる読み直しがなされてきたかを確かめる精神の遍歴となるでしょう。オペラとバレエの傑作について、特徴や意義を解説するともに、一部をDVDなどで鑑賞します。取り上げる国とテーマは以下のように、展開します。
1)ペルシャと『千夜一夜物語』(《優雅なインドの国々》/《ラ・ペリ》)、2)スペインとイスラム王国(《カルメン》/《パキータ》)、3)エジプトとナポレオン遠征(《アイーダ》/《ファラオの娘》)、4)トルコとオスマン帝国(《後宮からの逃走》/《海賊》)、5)インドとバラモン教(《ラクメ》/《ラ・バヤデール》)、6)中国とシルクロード(《トゥーランドット》/《泉》)、7)日本とジャポニスム(《蝶々夫人》/《夢》)
<参考書>(必須ではないが、講読により理解が深まるもの)
『フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き』
著者:澤田 肇
出版社:上智大学出版
ISBN:978-4324094037