【講師】
私市 正年 上智大学名誉教授
専攻/アラブ・イスラーム史、北アフリカ・イスラーム主義運動の研究
著書/『原理主義の終焉か』山川出版社、2012。他多数
メールアドレス/ m-kisaic@sophia.ac.jp
イスラームの理解は難しいと言われます。それは、イスラームが日常生活から政治や経済まで包み込む非常に大きな思想だからです。狭い意味での宗教というよりも、文明と考える方がわかりやすいでしょう。本講義では、イスラームの特徴を、歴史と宗教と文化に焦点をあて、文明としてのイスラームの特徴を解説いたします。そして、イスラームが今日、なぜ活力を有しているのか、を歴史的、宗教的、文化的視点から考えていきます。
具体的には以下のような内容になります。
(1)イスラームの誕生の背景、(2)ムハンマドとコーランとアラビア語、(3)イスラームの神学と法学、(4)バグダードとアッバース朝の文明、(5)地中海世界のイスラーム文明、(6)衣食住に見るイスラームの日常生活。
<参考書>(必須ではないが、講読により理解が深まるもの)
『都市の文明イスラーム』
著者:佐藤次高
出版社:講談社(現代新書)
ISBN:06-149162-8 C0222 P650E (0)