【講師】
月本 昭男 上智大学神学部神学科教授
東京大学、ドイツ・テュービンゲン大学などで学ぶ
立教大学キリスト教学科を経て上智大学神学部特任教授となる。
専攻分野/古代オリエント学、旧約聖書学、聖書考古学
著 作/『ギルガメッシュ叙事詩』『詩編の思想と信仰T〜W』
『古代メソポタミアの神話と儀礼』他
旧約聖書には預言者の名で呼ばれる3大預言書(イザヤ、エレミヤ、エゼキエル)と12小預言書(ホセア〜マラキ)が収められている。「預言」の基本は、同時代に対する批判であり、提言であり、希望の告知であって、「予言」ではなかった。
本講義では、預言書にその言葉が残された預言者たちを時代順に取り上げ、それぞれの歴史的背景をふまえつつ、その思想と信仰を探り、その現代的意義を考察する。
今回は、記述預言の前史をなす前九世紀の行動の預言者エリヤとエリシャ、記述預言者の嚆矢アモスとそれに続くホセアを取り上げる予定。