【講師プロフィール】
覚張 シルビア(カクバリ シルビア) 創価大学非常勤講師
国籍 / 日本
出身校 / 東京大学
専門分野 / 19世紀ロシア文学(レフ・トルストイ研究)
著作 /
◇『トルストイ』集英社文庫(ポケットマスターピース)、2016年(共訳)
メッセージ / 東洋と西洋をあわせもつロシアの人々は、言葉の壁さえ超えてしまえば、思いのほか日本人と精神的に近いことに驚かされます。特に、ロシア文学を原文で読むことで、ロシアの精神性を内側から感じることができます。その一歩を踏み出すべく、皆さんと一緒にロシア語を学んでいきたいと思います。
【学習内容】
フョードル・ドストエフスキーの最後の大作『カラマーゾフの兄弟』を購読していきます。ロシア語の基礎力をお持ちの方を対象と致します。文学作品の購読には困難も伴いますが、「原文でロシア文学を読みたい」という意欲のある方であれば大歓迎です。説明は日本語で行います。
【学習方法】
こちらで配布するテクストの指定部分を予習して頂き、読んで訳してもらいます。予習の時間がない方もいらっしゃると思いますので、その点にも配慮して授業を進めていきます。
【学習形態】
1)『カラマーゾフの兄弟』の配布テクストを音読・訳出して頂きます。文法、購読するテクストの文脈や背景については、必要に応じて説明致します。
2)テクストを読解した後、購読した場面や、その内容と関わる場面を映像で鑑賞し、生のロシア語に触れると同時に、文脈や内容の理解を深めていきたいと思います。
【受講者に期待する達成レベル】
辞書があれば、ロシア文学を原文で楽しむことができる、特に、短編なら自力で読破できるというレベルにまで到達して頂ければと思います。