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【講師プロフィール】
大場 智彦(オオバ トモヒコ) 文教大学・早稲田大学 非常勤講師
国籍 / 日本
専門分野等 / 上智大学英文学科、早稲田大学大学院 主に英語学、英語科教育法を専攻
著作・論文等 /
<修士論文>
Learner-Centered Materials and Strategies to Foster Independent Learning of Vocabulary(2001)
<著作等>
◇「セレクト プラス英語構文76」(2014、共著 文英堂)
◇「1問1答 英文法・語法ターゲット1000」(2014、共著 旺文社) など。
*共同編集:◇高校検定教科書「POLESTAR コミュニケーション英語T〜V及びその改訂版」(2009〜、数研出版)
その他、英和辞典と和英辞典の計5冊(旺文社)、「全国大学入試問題正解」(旺文社)にて編集協力
メッセージ(Messages)/
大学の公開講座で英語関連の講座の受講を希望されている方の方々の多くは、学生とは違う観点で英語の学習を必要とされているのだと思われます。おそらく英語圏の人々と個人的に、または仕事上で接する状況を想定して、相手の発言の意図を理解し英語で正確にこちらの意思や状況を説明する力を伸ばしたいとお考えの方々が多いことでしょう。当然のことながらこのような力は単独の学習ではあまり向上は望めません。様々な年齢層、立場の仲間と共に様々な話題に関して英語で語り合う、という場面が必要となります。この講座では失敗を恐れず「話してみる」という場面を多く提供し、英語による自己表現を身につけていただきたいと思います。
【学習内容(Contents)】
今回使用予定のテキストでは前半のSection 1、2で主張や説明の内容に応じた表現や語彙の紹介がされ、後半のSection 3では発話の実体験の場として38もの場面が設定されています。テキストが紹介する場面に沿った流れで表現力を積み重ねていくことを中心としますが、英検の準2級、2級の面接試験の問題、東大などの大学が取り入れている絵や写真を説明する問題、TIME誌などが提供する歴史に残る写真なども適宜用いる予定です。自分の考えや判断を説明するだけでなく他の受講者の発言に対する質問やコメントをする表現力の向上も目指します。
【学習方法(Methods)】
学習方法は最初の授業で説明しますが、事前にテキストの前半で紹介されている表現で「これは使える」と思われるものをチェックしておきましょう。早い時期に後半の実際の演習に入り、毎回順次4つ程度のDrillを扱う予定ですので、この題材ならこの表現を使ってこのような展開をして説明をしよう、という想定をしておくことが望ましいです。当然のことながら実際の受講者の数によって割り当てられる題材と発言時間は違ってきます。
【学習形態(Mode)】
テキストに基づいて英語による発話を積み重ねていきますが、日本語との比較で理解を確実なものにする必要もありますので、必要に応じて英語と日本語を使い分けて講義と活動を展開することになります。「このような場面でこのようなことを言いたい場合の英語の表現は?」という疑問とそれに対する意見を様々な背景を持った受講者の間で日本語や英語で語り合い、確認することも大切にしたいと思います。
【受講者に期待する達成レベル(Goal)】
自分と英語話者との関わりで想定される様々な場面での自己表現や状況説明が相手に誤解を与えることなくできるようになる、ということが大まかな目標です。多少のぎこちなさや文法的なミスがあっても伝えたい内容を相手に伝える意欲と表現力を身につけて欲しいものです。具体的な検定試験のレベルで言えば、英検の準2級か2級の2次面接試験に高得点で合格できる程度をお考え下さい。