【コーディネーター・講師】
豊田 浩志 上智大学名誉教授
専攻分野/ 西洋古代史、初期キリスト教史
著作/ 『キリスト教の興隆とローマ帝国』南窓社、1994年;ピエトロ・サンデル(翻訳)『バチカン サン・ピエトロ大聖堂下のネクロポリス』上智大学出版、2011年
【講師】
山田 望 南山大学総合政策学部教授
アウグスティヌスは、教会博士・聖人としてたいへん著名ですので、ともすると敬仰の対象となってしまい、彼の実像が見失われがちとなります。しかし、たとえば彼の著書『告白録』を克明に読んでいくと、いくつも疑問点が出てくるのも事実です。
講師は、昨年末に待望のアルジェリアに赴き、こうしてこれまでのチュニジア、イタリア旅行と併せて、アウグスティヌスの足跡をすべて現地で辿ることができました。この現地感覚に、前世紀末に再発見された史料も加味して、生身の身近な存在として人間アウグスティヌスに接近してみたいと思います。