西郷隆盛には二つの顔がありました。維新の功臣、そして明治の賊臣という顔です。徳川家を朝敵に転落させた討幕つまり明治維新を実現した最大の功労者だったにも拘らず、十年後の西南戦争では逆に朝敵に転落し、政府から追討される身となってしまいます。いったい、西郷の人生の岐路はどこにあったのでしょうか。本講座では、維新実現後の十年間の人生を主に追いかけることで、知られざる「西郷どん」の真実を解き明かします。
(講座内容)
1.なぜ西郷は政府入りせず薩摩藩に戻ったのか
鹿児島で隠遁生活に入る/凱旋兵の突き上げ
2. なぜ西郷は島津久光の憎しみを買ったのか
久光との相容れない関係/西郷に向けられた藩内の激しい反発/政府への苛立ち/廃藩置県という苦渋の選択
3.西郷は明治政府で何をしたのか
近代化政策を断行する/久光からの激しい糾弾/政府内の紛争に苦しむ
4.なぜ西郷は大久保利通と訣別したのか
久光の上京/征韓論への傾斜/政府を去る
5.なぜ西郷は西南戦争を起こしたのか
政府への反発を強める/西郷、決起する/城山にて死す |