現在、相撲人気が沸騰しています。相撲の聖地と言えば国技館がある両国ですが、その源を辿ると、両国に鎮座する回向院という寺院に求められます。江戸時代、回向院境内には相撲小屋が置かれ、定打ちの興行場所になっていました。そんな歴史的な経緯を踏まえ、明治に入ると両国に国技館が建設されるのです。本講座では浅草と並ぶ江戸の盛り場だった両国の歴史を追うことで、知られざる相撲の歴史に迫ります。
(講座内容)
1.両国橋の架橋と盛り場両国の誕生
明暦の大火と隅田川/両国橋の建設と江戸の拡大/回向院の創建
2.回向院と江戸の賑わい
両国広小路の繁栄/江戸有数の盛り場/回向院境内の賑わい/江戸出開帳場としての人気の高さ
3.江戸の大相撲
江戸勧進相撲のはじまり/江戸繁栄の代名詞/回向院の相撲小屋/将軍・大名と相撲/莫大な経済効果 |