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講座詳細

【受付終了】ネットワーク犯罪の技術とその善用
ワンクリック情報流出やフィッシング詐欺の技術的方法の解明
2017/12/10(日)
【開催回数】 全1回
【受講料】 2,500円
【講座番号】 17A641
【受付状況】
講座概要
  2008年2月24日に発生したYouTube広域経路ハイジャック事件は、パキスタン国内のネットユーザを巻き込むものでした。またネットショッピングを利用する正規ユーザのアカウント乗っ取り事件は、そのユーザのパスワードが漏洩していなかったにもかかわらず発生したものです。一方、「同じURLをウェブブラウザに入力しても、異なるコンテンツが提供される状況が発生すること」は、ネットワーク技術者のカミンスキー氏によって指摘され、実際に犯罪が発生する前に予防策が検討されました。これは、偽装サイトへの誘導を促すフィッシング詐欺防止に、大きく貢献しました。しかし、ネットワーク犯罪に使用された技術は、それほど難解なものでなく、また市販のソフトウェアなども使用していないことは、あまり知られていません。本講座では、計算機ネットワーク理論を勉強することで、このような犯罪に悪用された技術、さらにこのような一連の犯罪技術が指摘するネットワークの盲点について、実際の犯罪例に基づいて、紹介しようと考えています。ネットワーク犯罪に対して、総務省が提供するサイバーセキュリティ対策は、日本という広域ネットワークを守るために有効ですが、私達のような個人レベルでの防御対策を提供するものではありません。この事実は、ある意味では、自分のネットワーク環境の安全性は、自分で保証しなくてはいけないことを意味するものです。 講義の具体的進め方に関しては、以下に掲げるテーマから幾つかを選択して、「実機を用いた実演」もしくは、「シミュレーションソフトによる模擬実験」を行うことを予定しています。 テーマ1.YouTube広域経路ハイジャック事件(パキスタン全土を巻き込んだネットワーク障害事件について) テーマ2.ウェブコンテンツ改ざんを自動的に修正してくれるシステム(コンテンツ改ざん検知における人的監視対策の限界) テーマ3.ワンクリックファイル改ざんおよびワンクリック情報流出(たった1回のクリックが引き起こす、とり返しのつかない事態) テーマ4.ファイル名偽装と情報隠蔽(日本年金機構で発生した個人情報漏えい事件、怪しいファイルをごく普通のファイルに見せる方法や、複数種類のデータファイルを一つのデータファイルのように見せる技術の紹介) テーマ5.通信傍受は必要悪か否か(情報保護を目的とした完全な通信記録保存システムの存在)
定員 40名
会場 神楽坂/森戸記念館
残席状況
備考
講座スケジュール
日 時 内容・講師
2017/12/10(日)
14:00〜15:30
講座概要を参照
講師紹介
明石 重男
東京理科大学 理工学部 情報科学科 教授                           Cisco Networking Academy公認インストラクタ(2020年度優秀インストラクタ賞)/理学博士
受講のお申込み
料金区分 受講料
一般 2,500円
本学学生 1,300円


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