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講座詳細

【受付終了】老いの科学と哲学
長寿社会を生きるヒント
2018/10/20(土)
【開催回数】 全1回
【受講料】 3,500円
【講座番号】 18AWF02
【受付状況】
講座概要
   必然の「死」に近づいていく過程が「老化」であり、科学的には生理機能の衰退現象をさします。これまでに多くの老化学説が出されていますが、老化の主たる原因は、ストレスや紫外線、放射線などによって発生する活性酸素や、食物や環境物質に含まれる発癌性物質などによるDNAの損傷やタンパク質の変性によるものであります。人の老化過程には、個人差がみられますが、これは生活の仕方や環境などの後天的な要因が大きく関与しているからです。このことは逆に、毎日の生活の中のストレスなどをうまく解消できれば、老化スピードを遅らせることができることを意味しています。つまり、老化は不可逆的に進行する過程ではありますが、コントロールできるものなのです。    歳をとると物忘れが多くなったり、記憶力や体力も衰えてきます。「老化」はだれしも好まない、いやなイメージしかないでしょう。ところが、歳とともに備わってくる能力があります。それを「結晶性知能」といいます。先を見る力、いろんなことを発想して判断する力、統率力といった高度な知性です。また、風雅を感じとる感性も育まれてきます。この「老いの知性」を活かして、老いの時間を人生の新たなステージとして捉え、自分らしく自由にワクワクした気持ちをもって生きることが大切なことだと思います。    それでは、なぜ人には“老い”というものがあるのでしょうか。「老い」はおそらく、「自分とは何か」を問うことのできるかけがえのない時間なのだと思います。それは、そのなかで自分自身のアイデンティティが完結されていくからです。そして、自分の価値観を人生にどのように反映していくかを、老いの時間のなかで考えていかなければならないでしょう。もう一度、自分の人生ステージを立て直し、自分の新たなシナリオを自分で描いてみましょう。そして、自分にしかできないことをしていくようにするのが良いのでしょう。    いつも心豊かな夢を抱き、それを形にしていく勇気をもって一歩踏み出せば、きっと生きていてよかったと思える瞬間にたくさん出会えることでしょう。その時間が、人生を豊かに潤してくれるのではないでしょうか。神様からプレゼントされた「老いの時間」は、後の世代に何かよい贈り物を残す時間なのだと思います。それは有形なものでも、無形なものでも夢があればよいでしょう。その夢を誘い出せるのは、自然の美に触れ、感動する心以外にはないと思います。そして、そこで生まれる善い精神のみが、人の心の中に無限に遺し伝えられていくにちがいありません。本講座では、科学の面から「老化」を理解し、「老い」の時間をよりよく生きるヒントを考えてみたいと思います。  【キャンセルポリシー】 区分B キャンセルポリシーは講座のお申し込み後、受講キャンセルの際に区分ごとにキャンセル料が異なります。 お申し込み前に東京理科大学オープンカレッジ受講規約<https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/jsp/web/tus/base/kiyaku.jsp>でご確認ください。 【パック料金】 パック料金を設定しています。 詳細は下記URLをご覧ください。 <https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=132858>
定員 50名
会場 セントラルプラザ2F
残席状況
備考
講座スケジュール
日 時 内容・講師
2018/10/20(土)
10:00〜12:00
講座概要を参照
講師紹介
田沼 靖一
東京理科大学 名誉教授/博士(薬学)
受講のお申込み
料金区分 受講料
一般・大学生 3,500円


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