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講座詳細

【受付終了】夏目漱石の『坊っちゃん』を読む 全2回
物理学校から、四国の中学校へ
2018/05/26(土)〜2018/06/02(土)
【開催回数】 全2回
【受講料】 5,000円
【講座番号】 18K011
【受付状況】
講座概要
   夏目漱石の『坊っちゃん』の主人公「おれ」は、「物理学校」を卒業して、「四国辺のある中学校」に、数学の教師として赴任します。物理学校は、いうまでもなく現在の東京理科大学のことで、当時は東京物理学校という名称でした。物理学校は、卒業するのがたいへん難しいことで知られています。『坊っちゃん』の主人公「おれ」は、「親譲りの無鉄砲」ではあっても、学業が優秀な学生だったのです。  物理学校の校長の推薦で、四国の中学校の教師になった「おれ」は、着任早々、様々の騒動に巻き込まれます。作品には、その様子が生き生きと描かれています。生徒たち、先生方、土地の人々と接する中で、東京に育った「おれ」は、初めてのことにばかり出会います。学生だった頃には知らなかった世界に足を踏み入れ、世間の風にあたります。誰しもが経験する衝撃が、そこにはあったに違いありません。作品には、勝手のわからぬ土地での「おれ」の体験が、テンポよく描かれていきます。  よく読んでみると、『坊っちゃん』という作品は、過去に起きたことを、「おれ」が実に明快に語ることによってでき上がっていることに気づきます。土地の言葉も見事に使っています。自分が感じた世界、とらえた世界を語ることにおいて、たいへん優れた能力を発揮する「おれ」であることが、作品から浮かび上がってきます。  「おれ」のほかに、赤シャツ、山嵐、うらなり、マドンナという人物も、忘れる訳にはいきません。もちろん、「おれ」のことを「坊っちゃん」と呼ぶ、下女の「清」もです。  物理学校を卒業した「おれ」の物語『坊っちゃん』を、皆様と読んでいきたいと思います。また、残されている漱石の原稿から、『坊っちゃん』がどのように書かれていたのか、見ていきたいと思います。  『坊っちゃん』という作品の魅力に触れる機会となりましたら幸いに思います。 【ご注意】 本講座は、お申し込み後のキャンセルはできません。
定員 70名
会場 セントラルプラザ2F
残席状況
備考
講座スケジュール
日 時 内容・講師
2018/05/26(土)
13:30〜15:00
「坊っちゃん」と物理学校
2018/06/02(土)
13:30〜15:00
「坊っちゃん」の魅力
講師紹介
長島 裕子
早稲田大学文学学術院非常勤講師
受講のお申込み
料金区分 受講料
一般 5,000円


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