『源氏物語』は西暦1001年の疫病流行期に新婚間もない夫を喪った未亡人紫式部によって、その虚脱感の中に書かれたと言われています。疫病の最中に書き起こされ、病に脅かされながら書き継がれた作品である『源氏物語』は常に死を前提に置く物語となりました。喪失感の文学です。
死を媒介にした時、愛はどのように維持できるのか。身代わりを求めてしまう心理、満たされない思いなど、死と病と老いという暗い要素とせめぎ合うように生きることの意味、愛の究極が輝きだす瞬間を『源氏物語』の中から12回にわたって読んでいきます。そのことで、源氏物語という大長編のもっとも本質的な部分を理解することができるでしょう。 ●講師:フェリス女学院大学名誉教授 三田村雅子 ●講義 第一回「疫病の中の源氏物語」
第二回「物語の始まりと桐壺更衣退出」
第三回「廃院の怪異と夕顔の女」
第四回「物の気出現と葵上出産」
第五回「疫病の中の藤壺崩御」
第六回「不老不死の館」
講義資料付(PDF)※本動画はストリーム配信です。【準備すること】パソコン、スマートフォン、タブレット端末いずれか1台
インターネット環境
(Wi-Fi利用の場合は、通信環境の良い場所で)※視聴方法が分からない方のための無料視聴会(第1回)を開催します。5月10日(水)13:30〜15:00(要事前予約)※
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