< 講座概要 >
がん変異を生じた細胞や細菌・ウイルス感染した細胞など、様々に要因で機能低下した細胞が上皮細胞層生じたとき、これらの異常細胞は周辺の正常な上皮細胞によって排除されます。驚くべきことに、周辺正常細胞は非免疫細胞であるにもかかわらず、これまでの免疫細胞と類似した方法で異常細胞を認識し、これを我々の体から排除します。他にも神経細胞やES細胞でもこの攻撃能は報告されており、様々な免疫細胞様の機能が備わっていることがわかってきました。このような、非免疫細胞による異常細胞に対する認識と攻撃をより深く理解し、医療やバイオテクノロジーの開発につなげます。特に、これまで科学的根拠に基づいた予防法がほとんど確立されていないがんについて、現在の取り組みや今後の展望についてお話しします。
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