長寿の文人、土岐善麿の短歌を読む
〜激動の明治・大正・昭和をどう詠んだか〜

講座番号: 06-13

< 講座概要 >
 土岐善麿(1885〜1980)は、25歳のときローマ字三行書きの短歌『NAKIWARAI』で石川啄木に大きな影響を与え、啄木の最晩年の親友として、啄木の死後、遺作を出版して啄木の普及に努めたことでも知られていますが、その後、94歳で亡くなる直前まで短歌を作り続けました。 朝日新聞社を定年退職してから「書斎生活」に入って書いた田安宗武についての論文で博士号、学士院賞を受賞し、大学で講義を持つようになります。80歳になる年に、新しくできた武蔵野女子大学文学部日本文学科の主任教授に就任し、93歳まで勤め上げました。善麿は、ローマ字運動やエスペラントにも関心が高く、新作能、漢詩の現代日本語訳なども善麿の特色ある仕事です。戦後、国語審議会の会長や、日比谷図書館長も務めました。 この長い人生で作ってきた短歌を年代順に6回の講義で、受講生のみなさんと読み解いていきます。
< 受講生へのメッセージ >
授業で読む作品は、プリントで用意する予定です。授業では、短歌のほか善麿がたくさん残したエッセイや新聞記事なども参考にします。 1885(明治18)年生まれというと、昔の人のようにも思えますが、土岐善麿の作品は、不思議にあまり古さを感じさせません。 たくましく長寿を満喫した善麿の生涯を作品で辿ると、高齢化社会を生きる知恵も学べるように思えます。ご一緒に、心と頭を大いに動かして、読みを深めてまいりましょう。
分野文学
期間2024/06/15(土)〜2024/08/24(土)
曜日・時間土曜日 13:30〜15:00
回数6回
講座提供機関杏林大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考6/29休講→8/17補講
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/06/15(土) 13:30〜15:00
2024/07/13(土) 13:30〜15:00
2024/07/27(土) 13:30〜15:00
2024/08/10(土) 13:30〜15:00
2024/08/17(土) 13:30〜15:00
2024/08/24(土) 13:30〜15:00

【講師紹介】
河路 由佳
外国語学部 特任教授 日本語文学、日本語教育を専門としています。短歌との付き合いは40年ほどになります。 『日本語教育と戦争』(新曜社) 『ドナルド・キーン 私の日本語修行』(共著 白水社) 『日本語はしたたかで奥が深いーくせ者の言語と出会った〈外国人〉の系譜』(研究社) 『河路由佳歌集』(砂子屋書房)他
料金区分受講料
一般 5,000円
学生 2,500円