言語学は女性と男性をどう見てきたか
〜ことばで読み解く男女共同参画とダイバーシティ〜

講座番号: 02-04

< 講座概要 >
〈性は決まっているものなのか、決めるものなのか、決められるものなのか?〉  女性と男性を区別しない社会はないと言います。世界には約5,000もの言語があると推定されていますが、女性と男性を区別しない言語もまたないと考えられます。言語は社会の有り様を映し出す鏡だからです。  長く、生物学的にも、文化的にも、両性は異なる社会的役目を担い分業を営んできました。それは言語にも反映されています。一方で、言語を意識的に変えることで、社会に変革を迫ることも可能だという指摘もあります。  本講座では、「男女共同参画」「ダイバーシティ」「LGBTQ」といった現代的諸問題について、言語現象に垣間見られる女性と男性の姿を切り口として考えるとともに、「女性医師が診る患者は死亡率が低い」というアメリカでの指摘について、コミュニケーションスタイルの観点から論拠を探ってみたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
「男女共同参画」「ダイバーシティ」「LGBTQ」など、耳にしたことはあるけれども、その実態については「いまいちピンとこない」という方が多いと思います。本講座では、杏林大学での取り組みを事例として挙げつつ、性にまつわる現代的諸問題を「ことば」から切り込んでみたいと思います。
分野コミュニケーション
期間2021/02/06(土)〜2021/02/27(土)
曜日・時間土曜日 18:00〜19:30
回数4回
講座提供機関杏林大学
会場第2セミナー室
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講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2021/02/06(土) 18:00〜19:30
2021/02/13(土) 18:00〜19:30
2021/02/20(土) 18:00〜19:30
2021/02/27(土) 18:00〜19:30

【講師紹介】
八木橋 宏勇
外国語学部 英語学科 教授 慶應義塾大学文学部卒、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、杏林大学外国語学部教授。 主な著訳書は『聖書と比喩』『聖書起源のイディオム42章』『世界の英語と社会言語学』(以上、慶應義塾大学出版会)、『プログレッシブ英和中辞典第5版』(小学館)、『最新英語学・言語学用語辞典』『言語は本能か―現代言語学の通説を検証する―』『認知言語学の未来に向けて』(開拓社)、『認知言語学大辞典』『実例で学ぶ英語学入門―異文化コミュニケーションのための日英対照研究―』(朝倉書店)など。
料金区分受講料
一般 3,500円
学生 1,700円