< 講座概要 >
〈天は文の上に文をつくらず、文の下に文をつくらず〉
文章は、ことば(語)を紡いで創られますが、その出来栄えはときに評価が分かれることがあります。「ぐっとくる文章」「きらりと光る文章」もあれば、何の変哲もない「ごく平凡な文章」もありますし、場合によっては「悪文」と不名誉なレッテルを貼られてしまう文章もあります。
良文と悪文。分かるようで分からない、知っているようで知らない、そんな身近な〈文章〉について、あれこれ言語学的に探究します。
最終的には、〈捉え方〉が大事なのであり、本質的な「良文」とか「悪文」は希少であることを感じていただく予定です。使用する題材は、2018年度の講座とは重ならないように、新しい文章を取り上げます。
< 受講生へのメッセージ >
2018年度に開講した「〈文章〉の言語学〜良文・悪文・文章の作法〜」の続編です。継続受講の方も、新規受講の方も、いずれも歓迎します。
良文と悪文を考えるとき、「正しい」とか「間違い」とは次元が異なる「何か」があるように思われます。私たちのことばに潜む、「何か」の正体に少しでも迫っていけたらと思っています。感覚を研ぎ澄まし、ことばに果敢に挑む勇気をもってご参加いただけましたら幸いです。
|