< 講座概要 >
産業連関分析はロシア出身の経済学者であるワシリー・レオンチェフ(1906〜1999年)によって創始されたものである(その業績により1973年にノーベル経済学賞受賞)。その根底にある考え方は「産業間の相互依存関係」である。こうした相互依存関係の考え方を、江戸時代の日本人はよく理解していた。「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざをご存知あろう。本講座では、このことわざを起点にして産業連関分析の相互依存関係の考え方を解説する。
< 受講生へのメッセージ >
博覧会やスポーツ・イベントなどが開催されると新聞紙上に「経済波及効果は○○億円」という見出しがあらわれるのをよく目にする。だが、これらの経済波及効果はどのような根拠に基づいて計算されたものなのか、不思議に思った人もいるのではないであろうか。実は、それらのほとんどが産業連関分析によって算出されたものである。本講義では産業連関分析を、数式などは最小限にとどめ、なるべく直感的に理解できるように説明する。
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