< 講座概要 >
この講座は、美しく齢を重ねる美齢の概念の下に構成された「美齢講座」シリーズの1つです。
7講座以上の受講者に修了証を授与いたします。
本講座では心理学と美容にかかわるさまざまな話題を考えます.
美容はヘア(スタイルやカラー)やメイクやファッション,アクセサリー,ネイル,エステや美容整形手術,タトゥーなど多岐にわたります.これらにかかわる美容行動は年齢やジェンダーによって異なり,個々の人の要因によって異なりますが,日常生活の一部として美容は自分の感情や思考や意欲に,また自分を見る相手の認知や評価や感情などに影響を与えています.
また超高齢化時代を迎えた今日の日本社会では多くの人が若々しさを保ち健康な生活を送りたい,と望んでいます.商業主義の影響もあり,「アンチ・エージング」は聞きなれたお馴染みの言葉になりました.一方,日本には伝統的に老成を尊ぶ文化もあり,また「身体髪膚これを父母に受く.あえて毀傷せざるは孝の始めなり(孝経)」という価値観も保たれています.美齢学の観点からこの問題を考え,健康なエージングのあり方を検討します.
今日の日本社会で生活を送る私たちには心理学が身近なものになりました.生まれる前から母子手帳に正常な心の発達の基準が記され,私たちは心理学のまなざしの下に置かれています.出生後には幼児期の発達検査や知能検査から学校での性格検査や適性検査,心の健康に関する検査,就職後にもストレス検査を受けるなど,心理検査だけでも日常的に心理学の産物と付き合いながら生活が営まれています.このように心理学化された今日の日本社会において,美容と心理学が出会う界面から両者を考えます .
講師は批判健康心理学やディスコース分析,理論心理学を専門としています.これらの視座から美容と心理学に関するさまざまな話題を取り上げます.
< 受講生へのメッセージ >
美容も心理学も私たちの日々の生活の中で,身近なものです.心理学の立場から美容にかかわる話題を考えます.
|