< 講座概要 >
【講義概要】
国際経営を知ることは、現在の日本の産業のグローバルな立ち位置を知ることばかりでなく、未来の日本の産業の潮流を知ることもできます。日本の産業は、2010年に入って、大きな課題を突き付けられています。ハードとソフトの融合である、IOTに基づいた無人自動車、無人販売店、銀行・証券会社を介さないフィンテック、ビットコインと10年前には考えられなかった企業が続々と生まれ始めています。現在の戦略行動は、5年後には、完全に陳腐化してしまうかも知れません。今回は、M&A(企業買収)、国際研究開発、国際法務に目を向けていきたいと思っております。
【講義詳細】
第一講 企業買収
1980年代まで日本企業にとって、M&A(企業買収)は経営戦略の視点に入ってこなかった。しかし、1990年代初頭に始まるバブル経済の崩壊や企業間の企業間競争で、2010年代には、M&Aは、戦略の要であり、その買収額も兆単位であることも珍しくなくなった。もはや、すべての日本企業がM&Aにさらされていると言っても過言ではない。ここでは、買収戦略と買収プロセスの外観を理解していきたい。SoftBankや東芝といった成功例・失敗例も取り上げる。
第二講 R&D(研究開発)
研究開発費は、企業の長期的展望を可能にする投資である。投資家は、この国際研究開発が有効に行われているかに注目する。政府も肩入れする研究開発の現状を分析していく。
第三講
国際的事業展開とは、日本と法律体系の違う主権国家にある企業との取引である。特に、直接投資をした企業は、進出国の法律を遵守することがビジネスの基本ルールである。ここでは、国際ビジネス業務に関連したケーススタディを伴った法律の外観を理解していく。
< 受講生へのメッセージ >
現在、日本の産業は、たとえ大企業でも、安閑としている時代ではなくなってきました。10年先は全くみえないビジネス環境にあります。国際経営の視点で、新しいビジネス・モデルのヒントを考えていきましょう。
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