< 講座概要 >
1.明治社会45年間のマクロ変動
2.江戸と明治:連続と断絶
3.明治の保守思想:西郷隆盛と自由民権
4.明治の教育:学校の誕生
5.明治の世相:庶民の生活と悩み
6.明治の仏教:文明化と宗教
7.明治の戦争:メディアの狂騒
8.維新の継承:明治社会から大正・昭和へ
< 受講生へのメッセージ >
2018年は明治元年から150年目にあたります。全国各地で明治150年を振り返るイベントが開催され、日本政府も明治日本の歴史遺産を積極的に保存する施策を立ち上げました。また、NHK大河ドラマ「西郷どん」を観て幕末明治期に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。また、司馬遼太郎の『坂の上の雲』からその時代にロマンを掻き立てられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、明治とはどのような社会だったのかについて、じっくり吟味する機会はそれほど多くはないと思われます。そこで本講座では、明治社会を当時の人々の息づかいから理解してみたい。とかく、政治史や経済史、社会運動史、思想史といった個別のテーマで分断されがちな明治社会を、トータルに把握してみたいと思います。過去の人々の歴史的経験の意味というものを現在の観点から評価するのではなく、同時期に生きた人々の意識や実践にフォーカスを絞り、明治社会に生き抜いた人々の〈生の経験〉に迫っていきたいと考えています。
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