タイの歴史と文化

講座番号: 09-16

< 講座概要 >
■授業の目的及び到達目標 「タイを学ぶ、タイから学ぶ」タイの歴史と文化についての理解をしっかり深めることが目的です。1990年以降、タイとそれを取り巻く環境は⼤きく変わりました。その中で歴史と文化の変遷を時系 列で覚えるだけではなく「どうしてそうなったのか」を考える⼒を 持つことを到達目標とします。 第1回 オリエンテーションとタイについて 本授業の目標、内容や進め方、成績評価の方法などを説明します。 また講師とタイとの関係についても、現在の研究テーマとして解説します。 後半ではタイという国について皆さんとの関りや⼀般的な情報をお伝えします。 第2回 タイ概観 タイを知るための2⼤キーワードは「仏教」と「国王」だと⾔われ ます。タイの⼈々の⽇常生活を⽀配する文化規範はこの2つから来ています。そして周辺国との現在の関係など地誌的解説します。 第3回 タイの歴史T 教科書第1章「タイ族国家の勃興 古代16世紀後半」を中心として解説します。 第4回 タイの歴史U 教科書第2章「マンダラ型国家の隆盛」を中心として解説します。 第5回 タイの文化T 教科書コラム「王室−比類なき存在感」を中心として解説します。⼀部最新の動向を補足説明します。 第6回 タイの文化U タイを知るためには、タイ映画が⼀番だと思います。世界的なヒットとなったタイ映画の中からいくつかを紹介します。 第7回 タイの歴史V 教科書第3章「領域国家の形成」を中心として解説します。 第8回 タイの歴史W 教科書第4章「シャムからタイへ」を中心として解説します。 第9回 タイの文化V 教科書コラム「⽇本との関係〜知られざる⽇本⼈」と別途資料を中心として解説します。 第10回 タイの歴史X 教科書第5章「国民国家の強化」を中心として解説します。 第11回 タイの歴史Y 教科書第6章「先進国を目指して 1990年代以降」を中心として解説します。⼀部最新の動向を補足説明します。 第12回 タイの歴史Z「現在のタイ」 タイは1932年の「⽴憲⾰命」以来、クーデターの絶えない国です。なぜそのようなことが起こるのか、講師が体験した2014年クーデターの話も交えながら解説します。2020年に巻き起こったタイの学生運動は、それまでタブーとされていた「王室批判」を含むものでした。現在の状況も含め皆さんと考えたいと思います。 第13回 授業中試験と補足説明 現在進⾏形で続く学生運動を、世代の観点からも解説します(前回と同じく「タイの政治と経済」の内容紹介でもあります)。 授業中試験を実施します。終了後、補足説明をすることがあります。(いちょう塾の方も希望者はどうぞ(笑))
< 受講生へのメッセージ >
■授業の方法 地域研究とは@⾔語を知ることA地域への理解B生活の体験の三本柱からなると考えます。そのため@サバイバルタイ語Aテキストを中心とした講義B体験の代わりとなるタイ映画の紹介を考えています。 ■予習・復習 予習として教科書の該当部分を読んでください(30分程度)。タイの最新情報をVTRも交えて多数紹介します。復習として精力的に最新情報に取り組んでください(60分程度)。 教科書︓柿崎⼀郎 著「物語タイの歴史―微笑みの国の真実」(中公新書1913)2007年を購⼊して下さい。 参考書︓随時補⾜資料を配布します。また参考書籍、Webサイト などを紹介します。
分野歴史
期間2022/09/30(金)〜2023/01/20(金)
曜日・時間金曜日 11:15〜13:00
回数13回
講座提供機関拓殖大学
会場拓殖大学
残席状況
お知らせ
備考受付終了 大学正規授業
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2022/09/30(金) 11:15〜13:00
2022/10/07(金) 11:15〜13:00
2022/10/21(金) 11:15〜13:00
2022/10/28(金) 11:15〜13:00
2022/11/04(金) 11:15〜13:00
2022/11/11(金) 11:15〜13:00
2022/11/18(金) 11:15〜13:00
2022/11/25(金) 11:15〜13:00
2022/12/02(金) 11:15〜13:00
2022/12/09(金) 11:15〜13:00
2022/12/16(金) 11:15〜13:00
2022/12/23(金) 11:15〜13:00
2023/01/20(金) 11:15〜13:00

【講師紹介】
甲斐 信好
国際学部 教授 2001年3月 東京工業大学大学院 社会理工学研究科 価値システム専攻 博士後期課程 修了(学術博士:Ph.D.) 学術博士 著書(単著) 2006年6月 東アジア長期統計『社会指標』 剄草書房   著書(単著) 2020年3月 『プレステップ政治学』(第3版) 弘文堂 学術論文(単著) 2020年12月 「反政府デモと王室観の変化ータイの学生運動とは何か?」 『改革者』政策研究フォーラム   学術論文(単著) 2021年11月 タイ:半分のデモクラシーはどこに行くのか 『海外事情』2021年11・12月号 ほか
料金区分受講料
一般 11,000円
学生 5,500円