< 講座概要 >
■授業の目的及び到達目標
「タイを学ぶ、タイから学ぶ」タイの歴史と文化についての理解をしっかり深めることが目的です。1990年以降、タイとそれを取り巻く環境は⼤きく変わりました。その中で歴史と文化の変遷を時系 列で覚えるだけではなく「どうしてそうなったのか」を考える⼒を 持つことを到達目標とします。
第1回 オリエンテーションとタイについて
本授業の目標、内容や進め方、成績評価の方法などを説明します。
また講師とタイとの関係についても、現在の研究テーマとして解説します。
後半ではタイという国について皆さんとの関りや⼀般的な情報をお伝えします。
第2回 タイ概観
タイを知るための2⼤キーワードは「仏教」と「国王」だと⾔われ ます。タイの⼈々の⽇常生活を⽀配する文化規範はこの2つから来ています。そして周辺国との現在の関係など地誌的解説します。
第3回 タイの歴史T
教科書第1章「タイ族国家の勃興 古代16世紀後半」を中心として解説します。
第4回 タイの歴史U
教科書第2章「マンダラ型国家の隆盛」を中心として解説します。
第5回 タイの文化T
教科書コラム「王室−比類なき存在感」を中心として解説します。⼀部最新の動向を補足説明します。
第6回 タイの文化U
タイを知るためには、タイ映画が⼀番だと思います。世界的なヒットとなったタイ映画の中からいくつかを紹介します。
第7回 タイの歴史V
教科書第3章「領域国家の形成」を中心として解説します。
第8回 タイの歴史W
教科書第4章「シャムからタイへ」を中心として解説します。
第9回 タイの文化V
教科書コラム「⽇本との関係〜知られざる⽇本⼈」と別途資料を中心として解説します。
第10回 タイの歴史X
教科書第5章「国民国家の強化」を中心として解説します。
第11回 タイの歴史Y
教科書第6章「先進国を目指して 1990年代以降」を中心として解説します。⼀部最新の動向を補足説明します。
第12回 タイの歴史Z「現在のタイ」
タイは1932年の「⽴憲⾰命」以来、クーデターの絶えない国です。なぜそのようなことが起こるのか、講師が体験した2014年クーデターの話も交えながら解説します。2020年に巻き起こったタイの学生運動は、それまでタブーとされていた「王室批判」を含むものでした。現在の状況も含め皆さんと考えたいと思います。
第13回 授業中試験と補足説明
現在進⾏形で続く学生運動を、世代の観点からも解説します(前回と同じく「タイの政治と経済」の内容紹介でもあります)。
授業中試験を実施します。終了後、補足説明をすることがあります。(いちょう塾の方も希望者はどうぞ(笑))
< 受講生へのメッセージ >
■授業の方法
地域研究とは@⾔語を知ることA地域への理解B生活の体験の三本柱からなると考えます。そのため@サバイバルタイ語Aテキストを中心とした講義B体験の代わりとなるタイ映画の紹介を考えています。
■予習・復習
予習として教科書の該当部分を読んでください(30分程度)。タイの最新情報をVTRも交えて多数紹介します。復習として精力的に最新情報に取り組んでください(60分程度)。
教科書︓柿崎⼀郎 著「物語タイの歴史―微笑みの国の真実」(中公新書1913)2007年を購⼊して下さい。
参考書︓随時補⾜資料を配布します。また参考書籍、Webサイト などを紹介します。
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