< 講座概要 >
ひとは生きていく上で、苦しみや哀しみと無縁ではいられない。時には「何が辛く苦しいのか」すら、分からないほど困難な状態に陥ってしまう場合もある。そのような場合、まず困っている自分自身に気づき、理解し、その状況を客観的に再認識するところから始めると、新たなかかわり方の工夫が可能となり、問題解決へと結びついていくことが少なくない。本授業では、事例検討を交えながら基本的なカウンセリングの理論と技法、実践を統合的に理解し自分と向き合いながら、ひとがひとを理解し支えるとはどういうことなのか、ひとの心に寄り添うとはどういうことなのかについて考えていく。
第1回 オリエンテーション〜カウンセリングとは何か
第2回 カウンセリングの歴史的変遷
第3回 こころとからだのメッセージ
第4回 こころの病理の理解
第5回 “Who am I?”〜私の「自分探し」〜自分を理解するということ
第6回 自分の内面を見つめる―描画法と投影法
第7回 自己を表現するということ〜セルフアサーション
第8回 語ることの意味と聴くことの意味
第9回 カウンセリングにおける基本的な態度
第10回 カウンセリングの展開と気づきのプロセス
第11回 カウンセリングの理論と技法@クライエント中心療法
第12回 カウンセリングの理論と技法A認知療法
第13回 カウンセリング体験〜ロールプレイ
第14回 事例検討とスーパーヴィジョン
第15回 まとめ
使用教科書名:柳瀬洋美,2022「気になる保護者の理解のために−内なる子どもとの対話を通して」ジアース教育新社 ISBN:978-4-86371-627-8
< 受講生へのメッセージ >
この授業では、ひとがひとを理解し支えるとはどういうことなのか、ひとの心に寄り添うとはどういうことなのかについて学びます。
また、自分自身と向き合い理解するということについても考えていきます。各自、興味・関心のあるテーマを考えておいてください。
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