< 講座概要 >
『枕草子』の中には、日記的章段と呼ばれる、清少納言が女房として仕えた定子後宮での様々なできごとを描いた段が数多くあります。「日記的」といっても、それらは日々の記録ではなく、清少納言の宮仕えにまつわる記憶の中でも特に選び取られた「場」でした。つまり、清少納言が厳選した、書き残しておきたかった定子後宮の思い出だったといえます。
この講座では、天皇家及び藤原氏をめぐる歴史と政治、当時の文化についてもおさえながら、中宮定子を中心とした教養・才気あふれる『枕草子』の世界を読み解いてゆきたいと思います。
今回は、帝の楽器の話、ほととぎすと和歌をめぐる話、くらげの骨の話などを読んでゆきます。
1回目 「無名といふ琵琶」(89段)「上の御局の御簾の前にて」(90段)
2回目 「五月の御精進のほど」@(95段)
3回目 「五月の御精進のほど」A(95段)
4回目 「五月の御精進のほど」B(95段)「職におはしますころ」(96段)
5回目 「御方々、君達、上人など御前に」(97段)「中納言まゐりたまひて」(98段)
6回目 「雨のうちはへ降ること」(99段)
< 受講生へのメッセージ >
『枕草子』が好きな人はもちろん、『枕草子』を読むのは初めてという方、平安時代の教養や文化に興味がある方も是非ご受講ください。今回からのご参加も歓迎いたします。
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