源氏物語の和歌 (31)Aコース
〜和歌から読み解く源氏物語〜

講座番号: 04-16-1

< 講座概要 >
源氏物語には800首近い和歌が含まれています。和歌は、その機能によって贈答歌、独詠歌、唱和歌の3つに分類されますが、源氏物語の作者は、この和歌の機能を見事に活かしてすばらしい作品を書き上げています。この講座では、それらの和歌に焦点を当てながら、源氏物語を読み進めていきますが、物語の和歌は、その和歌がどのような場面で、どのような心理状態で詠まれているのかを知らなければ、和歌そのものの意味も正しく読みとることができません。従って、和歌だけでなく、その前後の文章や物語の流れも読んでいくことになります。  今期は若菜下巻の後半の続きを読みます。  六条院での女楽も終わりました。源氏は夕霧を相手に音楽を語り、その後、紫の上を相手に、自分の半生を述懐し、また、これまで関わってきた女性たちー葵の上、六条御息所、明石の君ーについて語ります。最後に紫の上を讃えて彼の女性論を締めくくります。しかし、その翌朝、紫の上は病に倒れ、源氏は手を尽くして看病しますが、験は無く、場所を変えてはと、彼女を二条院に移しました。ここでも源氏は彼女に付きっきりになることが多く、六条院を留守にすることが増えました。ところがその隙をついて、源氏が想像もしなかったことが起こってしまいました。その頃、柏木は女三の宮の姉にあたる女二の宮と結婚していたのですが、女三の宮への思慕はますます強くなり、例の小侍従の手引きによって、ついに女三の宮と逢い、契りを結んでしまったのでした。女三の宮は懐妊し、怪しんだ源氏は女三の宮への柏木の手紙を見つけて、ことの真相を知ってしまいます。柏木と女三の宮はそれぞれに罪悪感と恐怖に襲われる日々を過ごすことになるのでした。
分野文学
期間2021/04/06(火)〜2021/09/07(火)
曜日・時間火曜日 13:30〜15:00
回数6回
講座提供機関八王子学園都市大学
会場第1セミナー室
残席状況満席
お知らせ
備考受付終了、【日程変更】5/11→7/13(補講)
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2021/04/06(火) 13:30〜15:00
2021/06/29(火) 13:30〜15:00
2021/07/13(火) 13:30〜15:00 5月11日の補講
2021/07/27(火) 13:30〜15:00
2021/08/24(火) 13:30〜15:00
2021/09/07(火) 13:30〜15:00

【講師紹介】
篠塚 純子
共立女子大学 名誉教授 東京外国語大学フランス語科卒業。2008年3月まで共立女子大学国際文化学部日本コース所属の教授として日本古典文学(日記、物語、和歌)に関わる授業を担当。 主な著書に『和泉式部-いのちの歌-』(至文堂)、『古典の森のプロムナード』(不識書院)、『蜻蛉日記の心と表現』(勉誠社)、歌集に『線描の魚』(不識書院)、『音楽』(不識書院)がある。
料金区分受講料
一般 5,000円
学生 2,500円