< 講座概要 >
本講座では、世界帝国・ローマの主要な言語であったラテン語の初歩を学びます。ラテン語によって表された哲学思想は、いわゆるヘレニズム期には古典ギリシア語に対し副次的なものでしかありませんでしたが、ローマ帝政期も三世紀を過ぎる頃になると、キリスト教神学を中心に膨らみ、その余波はルネッサンス期に至るまで続きます。
言語の系統という観点からすれば、ラテン語は、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語等の祖先に当たり、主にフランス語を経由して英語にも多くの語彙を提供しています。しかし文法体系は異なる点が少なくありません。古典ラテン語の発音を学び、さらに練習問題を行うことでこの言語の特徴を理解すること、これが本講座の目的です。具体的に列挙すれば、
1) 名詞・形容詞については各種の変化
2) 動詞については、規則的な動詞の能動態の時制変化となります。
講座では、文法と同時に、もう一つの西洋古典語であるギリシア語などの他の言語や、ギリシア・ローマ文化についても「こぼれ話」を詰め合わせて行く予定です。
テキストは松平千秋・国原吉之助『新ラテン文法』東洋出版を使用します。
事前に購入しておいてください。
【今回から初めて受講される方へ】
「ラテン語を始めてみようII」は、テキストの58ページ(第X課)
の復習から始める予定ですので、事前に内容を確認しておいてください。
講座内では前回までの内容も振り返りますし、質問も受け付けますので、初心者の方も安心して「始めて」ください。
< 受講生へのメッセージ >
ラテン語は難しいと思われるかもしれませんが、古典言語ですからオーラルコミュニケーションが必要な場合は〔おそらく?〕ありませんので、ゆっくり学習してください。ただし語学は一回休んでしまうと追いつくのが難しい場合があります。そのときは申し出てください。対策を立てましょう。そして遅れた分は少し急げば必ずフォローアップできます。
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