< 講座概要 >
[授業方法]
ノートPCの利用と学内ネットワークへの接続を前提に、講義形式で授業を行う。学内外を問わず、受講者はノートPCを必携とする。
[準備学習]
コンピュータ概論T、コンピュータ概論Uの内容を理解していることを前提に講義を行うので、これらの科目の単位取得有無にかかわらず、本講義の開始日までにその内容を理解していること。(シラバスを公開しているので、事前に確認すること)予習として、次の回の授業に必要な前提知識を、コンピュータ概論T、コンピュータ概論Uの教科書を使って再確認する。復習として、その回の授業におけるMoodleの小テストで不正解となった項目について、講義資料と照らし合わせて確認する。
[履修上の注意]
学内外問わず、受講者はノートPC必携とする。受講者は全員、本講義の開始日までに学内ネットワークに接続可能な環境を整えておくこと。コンピュータ概論T、コンピュータ概論Uを修得していることが履修の前提となる。予習・復習を十分に行うこと。提出方法を守らないレポート、および、やむを得ない事情なく期日に遅れて提出されたレポートは受理しない。
[成績評価方法・基準(科目等履修生のみ)]
数回の課題レポートおよび期末試験により成績評価を行う。期末試験結果とレポートは、およそ10対3の比率で総合成績に反映する。Moodle小テストの得点はこれにおよそ最大15%の割合で加算される。
[教科書]
宮地充子、菊池浩明編著、「IT Text情報セキュリティ」、オーム社(2003年)
[参考書]
情報セキュリティ標準テキスト編集委員会編、「情報セキュリティ標準テキスト」、オーム社(2006年)佐々木良一、吉浦裕、手塚悟、三島久典共著、「インターネット時代の情報セキュリティ・暗号と電子透かし」、共立出版(2000年)
[授業計画]
第1回:情報セキュリティの目的、技術的対策方法について概要を学ぶ
第2回:不正攻撃に対するコンピュータの脆弱性、攻撃手法と対策について学ぶ
第3回:代表的コンピュータウイルスの種類と機能、対策について学ぶ
第4回:ファイアウォールの仕組み、NAT、DMZについて学ぶ
第5回: 共通鍵暗号、ハッシュの技術について学ぶ
第6回: 公開鍵暗号の技術について学ぶ
第7回: 電子署名、タイムスタンプなどの認証技術について学ぶ
第8回:認証技術を応用したSSL、S/MIME、PGP、VPN、WEPの仕組みについて学ぶ
第9回:PKIの基礎について学ぶ
第10回:PKIの詳細について学ぶ
第11回:電子透かしの技術について学ぶ
第12回:匿名化通信について学ぶ
第13回:IoTセキュリティについて学ぶ
第14回:総復習を行う
< 受講生へのメッセージ >
本講義は情報セキュリティについての理解を深めることを目的とする。ネットワークを介した不正攻撃、コンピュータウイルスの仕組みや対策、ファイアウォールの原理などのネットワークセキュリティ、共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュなどの暗号技術、暗号理論を応用した認証技術、電子透かし技術、匿名化通信、IoTセキュリティについての解説を行う。この授業では主に論理的な思考能力を身につけることを目的としている。さらに、実学に基づく専門能力を鍛えることを目指している。
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