< 講座概要 >
本の読み方というと、「黙読」と「速読」が常識のようになっています。学校の勉強や仕事の準備のためには有効な読み方かもしれません。それに対して、本をじっくり読んで楽しみたいというときに有効な読み方があります。「音読」と「精読」です。
「音読」をすると、物語や小説の世界をありありとイメージに浮かべながら、自分自身が作品世界を体験をするような楽しみが味わえます。また、一文一文に印つけをしたり、文と文との関係を接続語で関係づけて「精読」するならば、本の内容を明確に理解しながら深く読めるようになります。
ところが残念ながら、一般にはこのような読み方を学ぶ場がありません。おそらくたいていの人が学校教育を通じても十分に学んだとは言えないでしょう。そこで、この講座ではあらためて、「音読」と「精読」を中心にして、読書の方法についてお話ししながら、さまざまな実習を通じてごいっしょに学ぶことにしました。下記の全10回のカリキュラムを通じて、あなたの読書能力を高めませんか。
第1回:本の種類と本の読み方
第2回:黙読と音読の読み方
第3回:印しつけよみの技術
第4回:文の読み方――主部・述部の意味
第5回:文の区切り方――文の組み立て
第6回:文と文とのつながりの読み方
第7回:音読の楽しみ方――声のリズムと表現
第8回:理論の本の読み方――接続語と論理の組み立て
第9回:文学の本の読み方――イメージと想像力
第10回:総合的読書――書き込みと索引つくり
< 受講生へのメッセージ >
読書はあらゆる学びの基礎です。本は知識の宝庫です。読書によって、わたしたちは自分自身と自分の生活とを豊かにすることができます。「むずかしい本はどうやったら読めるのか」「どうしたら本の内容を深くとらえられるのか」「ど
うしたら多くの本を読みこなせるのか」などについて考えてみませんか。楽しい読書の世界へお出かけください。
この講座では、渡辺知明著『読書の教科書』(芸術新聞社 1,760円)を教材に使用しますので、受講までに事前購入しておいてください。
|