ニーチェ哲学入門
〜ツァラトゥストラとは誰か〜

講座番号: 09-10

< 講座概要 >
 私たちの生きている時代とはどういう時代なのか、いま人間には何が求められているのか、そして何をめざすべきなのか。  科学技術の進展とともに人間は幸福になると思われてきました。しかし現代のさまざまな問題や現象を通して、そうした「近代的」な考えが誤りであることが明らかになってきたといえます。19世紀に生きたニーチェは、すでに近代文明に潜んでいる思想的な欠陥を鋭く指摘し、独自な生命哲学を展開しました。それは現代再び、私たち自身が応答すべき問題として、私たちの前に立ち現れているといってよいでしょう。  本講座では、歴史の中のニーチェ像をみるとともに、彼の主著である『ツァラトゥストラ』の要点を読み解いていくことで、上記の問題について一歩深くとらえていくことをめざしたいと思います。 〔授業計画〕  次の内容を8回に分けて学んでいきます。  1.日本とニーチェ  2.ニーチェの生涯  3.近代から現代へ-何が問題なのか  4.ツァラトゥストラの思想  
< 受講生へのメッセージ >
 前半はニーチェ、ツァラトゥストラについて外側から見ていきますが、後半はニーチェの中心思想について内側から迫っていくつもりです。主著の『ツァラトゥストラ』については、文庫にも各種のテキストがありますので、できれば冒頭の序説(前口上)など、読んでおかれることをお勧めします。  授業時にプリントを配布します。
分野文化
期間2020/09/09(水)〜2020/11/04(水)
曜日・時間水曜日 13:30〜15:00
回数8回
講座提供機関公益財団法人 東洋哲学研究所
会場第1セミナー室
残席状況
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2020/09/09(水) 13:30〜15:00
2020/09/16(水) 13:30〜15:00
2020/09/23(水) 13:30〜15:00
2020/10/07(水) 13:30〜15:00
2020/10/14(水) 13:30〜15:00
2020/10/21(水) 13:30〜15:00
2020/10/28(水) 13:30〜15:00
2020/11/04(水) 13:30〜15:00

【講師紹介】
石神 豊
東洋哲学研究所 主任研究員 東北大学大学院文学研究科哲学専攻修了。博士(文学)。創価大学文学部教授、文学部長を経て名誉教授。専門:哲学、倫理学。著書に『西田幾多郎-自覚の哲学』(北樹出版)、『ヒューマニズムとは何か』(第三文明)、『調和と生命尊厳の社会へ』(同)他。
料金区分受講料
一般 6,500円
学生 3,200円