日本古典講読、漢文演習
〜記紀歌謡を読み、且つ又漢文演習をする〜

講座番号: 09-07

< 講座概要 >
 第一、四、六、八、九、十の計6回は草場の『記紀歌謡』で、前回の続きを致します。文字のなかった時代の日本語は口承の文学で、奈良時代に文字にうつされたとはいえ、相当に古いものと見られます。それが昔の記録のかたちだったわけで、母音の数も8母音、今より3母音多いことは、その古さの証拠となります。奈良時代より更に昔、日本人は何を思い、何を考えていたのでしょうか。そんなロマンに迫ります。  漢文篇では、永井担当、以前同様『列女伝』を読みます。『列女伝』は中国古代の著名な女性達の逸話集ともいうべき書物で、前漢の学者劉向により編纂されました。今回は、戦国時代楚国の重臣江乙の母の伝を取り上げます。  尚、漢文篇に於いては、復文練習を行います。復文練習は、字数を決めておいて、書き下し文を原文に戻す稽古法です。この稽古法は、漢文の句形・文法を身に付ける上で大いに効果があります。『列女伝』のテキスト・復文の問題・解答は、全てプリントして配布致します。
< 受講生へのメッセージ >
現存する最古の日本文学は、「文学(ぶんがく)」という虚構の世界のものなのでしょうか。それは文字(もじ)を持たなかった古代日本人が、記録すべきと考え、口承という記録手段に頼り、残した記録なのです。今から約九十年前にその研究に着手し、日本で初めて『記紀歌謡』に関する著書を残した亡父相磯貞三の思いを継ぎ、古代の心を考えます。
分野文学
期間2020/09/05(土)〜2020/12/12(土)
曜日・時間土曜日 15:20〜16:50
回数10回
講座提供機関杏林大学
会場第2セミナー室
残席状況
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講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2020/09/05(土) 15:20〜16:50
2020/09/12(土) 15:20〜16:50
2020/09/26(土) 15:20〜16:50
2020/10/03(土) 15:20〜16:50
2020/10/10(土) 15:20〜16:50
2020/10/17(土) 15:20〜16:50
2020/10/24(土) 15:20〜16:50
2020/10/31(土) 15:20〜16:50
2020/11/28(土) 15:20〜16:50
2020/12/12(土) 15:20〜16:50

【講師紹介】
草場(相磯) 裕
杏林大学 元教授 慶應義塾大学文学部卒、同修士課程修了、青山学院大学博士課程単位満了退学。東京大学大学院非常勤講師20年勤務。杏林大学元教授。日本語の歴史研究および御伽草子を研究。現代芸術作家中島興のための詩作もおこなう。
永井 弥人
明治大学 兼任講師
料金区分受講料
一般 8,000円
学生 4,000円