< 講座概要 >
【授業のねらい】
欧米の美術は20世紀に入って加速度的に新たな美学や美術が次々に打ち立てられていきました。その革新性を振り返ることによって美術のさまざまな方法論や可能性を再確認することになります。歴史を振り返ることは温故知新、新たな美術の可能性を探る上でも有益であると考えます。
前期・後期を通じて20世紀美術の革新性についてさまざまな視点から考察していきます。
前期扱う内容は主に次の通りです。@フォーヴィスムの革新性と先駆者としてのゴーガン、ゴッホ、Aダダイスムと理性の時代への反逆(マルセル・デュシャンなど)、Bシュルレアリスムについて(エルンスト、ダリ、マグリットなど)、C抽象絵画の出現(モンドリアン、カンディンスキー、ポロックなど)
後期扱う内容は主に次の通りです。@エドゥアール・マネの革新性、A絵画と文字(キュビスム、コンセプチュアル・アートなど)、B美の領域の拡張〜美から醜へ(ドイツ表現主義:キルヒナー、ヘッケルなど)、C内面性から外面性への移行(ネオ・ダダ:ジャスパー・ジョーンズ、ラウシェンバーグ)、ポップ・アート、ヌーヴォー・レアリスム(セザール、アルマン、ティンゲリー、イヴ・クライン、ニキ・ド・サンファールなど)
【履修上の注意事項】
当然のことであるが、授業に出席し、強い好奇心を持って話を聞き、スライドを見、ノートを取ることが大切である。参考文献を挙げてあるので、特に興味を覚えたこと、あるいは聞き逃してしまったことを、授業の後に読んで調べることも積極的に行って欲しい。質問があれば遠慮なくして欲しい。
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