日本古典講読、漢文演習
〜最古の日本文学と漢文演習の講座〜

講座番号: 04-06

< 講座概要 >
 第一、二、四、六、八、十回は草場が担当する『記紀歌謡』で、『古事記』『日本書紀』の歌謡だけを取り出し、順番に、ひもといてゆきます。平仮名も片仮名もなかった時代のことなので、すべて漢字ですが、その漢字は忠実にその時代の日本語を映したものです。『古事記』『日本書紀』の本文は、じつは漢文風に書かれていて、それを日本風に読みとくのですが、歌謡部分こそは、その時代の日本語の真実の姿なのです。  第一回は、ヤマタノオロチ伝説の中の歌謡、スサノオノミコト作と伝えられる歌です。  第三、五、七、九回は中国編で、漢文です。中国編では、『続列女伝』所載の趙飛燕姉妹の伝記を読む予定です。また、毎回、復文(字数を決めた上で、書き下し文を原文に戻す稽古)を致します。(問題と解答は、プリントして配布致します。)
< 受講生へのメッセージ >
 『古事記』『日本書紀』をまとめて『記紀』と言いますが、日本文学史の中で、『記紀歌謡』と呼ばれるジャンルは、最古の本物の日本文学というべきものでしょう。奈良時代以前に散文の物語をすべて日本語で書くことは困難であったようで、歌謡として伝えられた日本語だけをまとめて歌謡文学として扱うのですが、古いものなので、個人の作品というよりも、文化人類学(民俗学)の視点から扱われます。そこで、和歌とも呼ばず、「歌謡」と呼ぶのです。ともに古代人の魂に触れてゆきましょう。
分野文学
期間2019/04/06(土)〜2019/08/24(土)
曜日・時間土曜日 15:20〜16:50
回数10回
講座提供機関杏林大学
会場第2セミナー室
残席状況
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備考
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2019/04/06(土) 15:20〜16:50
2019/04/20(土) 15:20〜16:50
2019/05/11(土) 15:20〜16:50
2019/05/25(土) 15:20〜16:50
2019/06/08(土) 15:20〜16:50
2019/06/22(土) 15:20〜16:50
2019/07/06(土) 15:20〜16:50
2019/07/27(土) 15:20〜16:50
2019/08/03(土) 15:20〜16:50
2019/08/24(土) 15:20〜16:50

【講師紹介】
草場(相磯) 裕
杏林大学 元教授 慶應義塾大学文学部卒、同修士課程修了、青山学院大学博士課程単位満了退学。東京大学大学院非常勤講師20年勤務。杏林大学元教授。日本語の歴史研究および御伽草子を研究。現代芸術作家中島興のための詩作もおこなう。
永井 弥人
明治大学 兼任講師
料金区分受講料
一般 8,000円
学生 4,000円