【R6前期】『枕草子』を読む(8)
〜定子後宮と清少納言〜

講座番号: 04-41

< 講座概要 >
 『枕草子』の中には、日記的章段と呼ばれる、清少納言が女房として仕えた定子後宮での様々なできごとを描いた段が数多くあります。「日記的」といっても、日々を記録したわけではなく、記されているのは清少納言の宮仕えにまつわる記憶のなかでも特に選び取られた「場」でした。つまり、清少納言が厳選し、書き残しておきたかった定子後宮の思い出だったといえます。  この講座では、天皇家及び藤原氏をめぐる歴史と政治、当時の文化についても触れながら、中宮定子を中心とした教養・才気あふれる『枕草子』の世界を読み解いてゆきたいと思います。  今期は、道隆存命期の華やかな定子後宮に気後れする清少納言の初出仕の頃の話や、乳母・成信・大蔵卿など定子をとりまく様々な人々の話など、長短様々な話を読んでゆきます。    第1回 「宮にはじめてまゐりたるころ」(177段)@  第2回 「宮にはじめてまゐりたるころ」(177段)A  第3回 「細殿にびんなき人なむ」(222段)、「三条の宮におはしますころ」(223段)、「御乳母の大輔の命婦日向へくだるに」(224段)  第4回 「一条院をば今内裏とぞいふ」(228段)  第5回 「成信の中将こそ」(256段)、「大蔵卿ばかり耳とき人はなし」(257段)  第6回 「御前にて人々とも、また物仰せらるついでなどに」(259段)
< 受講生へのメッセージ >
今回からの受講も歓迎いたします。『枕草子』(三巻本)の日記的章段は時系列で書かれているわけではないので、どの段からでも読むことができます。
分野文学
期間2024/04/11(木)〜2024/08/29(木)
曜日・時間木曜日 10:20〜11:50
回数6回
講座提供機関八王子学園都市大学
会場学園都市センター
残席状況満席
お知らせ
備考受付終了
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/04/11(木) 10:20〜11:50
2024/05/09(木) 10:20〜11:50
2024/06/13(木) 10:20〜11:50
2024/07/11(木) 10:20〜11:50
2024/08/22(木) 10:20〜11:50
2024/08/29(木) 10:20〜11:50

【講師紹介】
岡田 ひろみ
共立女子大学 文芸学部 教授 平安文学の中でも、物語・和歌を中心に研究。特に最近は、物語の作中和歌、和歌に用いられる文付け枝や料紙、贈り物など、コミュニケーションに関わる様々な表現媒体について考えている。勤務校での授業では『古今和歌集』や『枕草子』『源氏物語』等を担当。
料金区分受講料
一般 5,000円
学生 2,500円