くすりの生体内運命
〜その仕組みと生体内運命に影響を与える要因〜

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 普段飲んでいるくすりが体の中をどのように巡って効果を発揮しているのか疑問に思ったことはありませんか?  通常、くすりは体内に吸収された後、血流に乗って全身の様々な臓器へと運ばれ、このうち標的臓器(患部)に到達したくすりがその効果を発揮します。そして、くすりがその役目を終えると、最終的に体外へと排泄されます。このように、くすりが体内を巡る過程を“くすりの生体内運命”と呼び、専門的には“薬物動態”と言います。くすりの生体内運命には、吸収・分布・代謝・排泄という4つの重要な過程があります。これらの過程がうまく働くことで、くすりの効果が最大限に引き出されたり、またくすりを安全に体外へと排泄させたりすることができます。しかしながら、併用するくすりや飲食物、サプリメント、加齢、疾患、遺伝子の異常など何らかの原因によってこれらの過程のどれかひとつでもうまく働かなくなると、くすりの効果が弱まったり、逆に強まったりしてしまいます。これらの要因を知り適正に対処することで、くすりを安心して飲むことができます。   本講座では、くすりの生体内運命の仕組みとそこに影響を与える要因についてわかりやすく説明します。
< 受講生へのメッセージ >
 くすりの生体内運命に影響を及ぼす原因は様々です。その原因を知ることで、くすりの正しい飲み方や注意点について理解を深める機会になれば幸いです。
分野健康
期間2024/06/15(土)
曜日・時間土曜日 10:20〜11:50
回数1回
講座提供機関東京薬科大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考場所:第1セミナー室 定員54名(予定)
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2024/06/15(土) 10:20〜11:50

【講師紹介】
山折 大
薬学部・医療薬学科 教授 【略歴】 1998年3月 北海道大学薬学部卒業 2000年3月 北海道大学大学院薬学研究科修士課程修了 2002年9月 北海道大学大学院薬学研究科博士課程退学 2002年10月 北陸大学薬学部 助手 2007年10月 北陸大学薬学部 助教 2012年4月 信州大学医学部附属病院薬剤部 准教授・副部長 2021年4月 東京薬科大学薬学部 教授 【資格】 1998年5月 薬剤師免許取得 2005年3月 博士(薬学)取得 山折 大(分担執筆):注意したいCYP3Aにおける薬物相互作用を教えてください.月刊薬事10月臨時増刊号[基本が身につく・考え方がわかる]エキスパートが教える薬物動態,じほう,2017年59巻14号(p.85-90). 山折 大(分担執筆):薬物代謝酵素と薬物相互作用.特集 医師が知っておくべき薬物相互作用の最近の話題,医学のあゆみ,2023年284巻7号(p.505-511). 早川磨紀男,藤原泰之,山折 大(編著):衛生薬学−健康の維持と増進をめざして−,京都廣川書店,2023年.
料金区分受講料
一般 0円