< 講座概要 >
普段飲んでいるくすりが体の中をどのように巡って効果を発揮しているのか疑問に思ったことはありませんか?
通常、くすりは体内に吸収された後、血流に乗って全身の様々な臓器へと運ばれ、このうち標的臓器(患部)に到達したくすりがその効果を発揮します。そして、くすりがその役目を終えると、最終的に体外へと排泄されます。このように、くすりが体内を巡る過程を“くすりの生体内運命”と呼び、専門的には“薬物動態”と言います。くすりの生体内運命には、吸収・分布・代謝・排泄という4つの重要な過程があります。これらの過程がうまく働くことで、くすりの効果が最大限に引き出されたり、またくすりを安全に体外へと排泄させたりすることができます。しかしながら、併用するくすりや飲食物、サプリメント、加齢、疾患、遺伝子の異常など何らかの原因によってこれらの過程のどれかひとつでもうまく働かなくなると、くすりの効果が弱まったり、逆に強まったりしてしまいます。これらの要因を知り適正に対処することで、くすりを安心して飲むことができます。
本講座では、くすりの生体内運命の仕組みとそこに影響を与える要因についてわかりやすく説明します。
< 受講生へのメッセージ >
くすりの生体内運命に影響を及ぼす原因は様々です。その原因を知ることで、くすりの正しい飲み方や注意点について理解を深める機会になれば幸いです。
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