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【講師プロフィール】
田中 和彦(タナカ カズヒコ) 鶴見大学准教授
国籍 / 日本
専門分野 / フィリピン考古学
著作 /
「フィリピン・ラロ貝塚−巨大貝塚の発掘と成果−」(『季刊考古学』第66号、1999年)
「フィリピンにおける交易時代研究の展開−長距離交易と複合社会の発展」(『交流の考古学』朝倉書店、2000年)
「フィリピンの先史時代」(『海の道と考古学』高志書院、2010年)
「フィリピンの戦争遺跡とその活用」(『季刊考古学』別冊23号 雄山閣、2015年)
「フィリピン出土の元青花」(『中国陶磁 元青花の研究』高志書院、2015年)
メール / luha_ng_kabibi(at)mwa.biglobe.ne.jp
メッセージ /
外国語学習の初歩の段階で必要とされるのは、その言語の特質を理解した上で、その言語の体系を学ぶこと及び語彙を増やすことです。
本講座ではフィリピン語の文法の習得と語彙の増加を目指します。また、フィリピン語の理解と運用に不可欠なフィリピンの文化と歴史についても目を向けてゆきたいと思います。
【学習内容】
このコースは、フィリピン語入門を修了された方、あるいはフィリピン語の基礎を学ばれた事のある方のためのコースです。このコースでは、フィリピン語の運用に不可欠な動詞を、行為者焦点動詞と対象焦点動詞に分け、それぞれ接辞ごとに徹底的に学習します。
実際の各回の講座では、毎回接辞ごとに10個〜15個程度の動詞を取り上げ、その活用とその動詞を使った代表的例文を学びます。そののち、活用に従ったパターン練習をそれぞれの動詞について行います。その後、問答形式の文の中でのそれらの動詞の使い方を学びます。そうした後、それらの動詞が実際にどのような場面でどのように使われるかを、実際にフィリピンの街の中で使われる会話を想定して製作されたビデオ『UsapangPinoy―街なかフィリピン会話―』(上智大学フィリピン語視聴覚教材作成プロジェクト)を使って学習します。
これによって実際の会話の理解と運用が可能となってきます。
各回の講座で取り上げる動詞は、まず行為者焦点動詞の-UM-動詞、MAG-動詞、M-動詞、MANG-動詞、MA-動詞、対象焦点動詞の-IN動詞、I-動詞、方向焦点動詞の-AN動詞、受益者焦点動詞のI-動詞、手段焦点動詞のIPANG-動詞などです。
また、受講生それぞれの受講動機をふまえて、それぞれの受講動機にあった単語の学習と語彙の増加についても配慮していきます。
【学習方法】
授業の最初に第2回から小テストを行います。そのあと、前回の学習事項の復習を短時間で行います。
それから、新しい文法事項の説明を致します。そして、その事項に関する例文を読み、例文に従ったパターン練習をします。
そののち、ビデオを使用し、そうした文が、実際の日常会話でどのように使用されているかを学び、その会話をもとにロールプレイ、状況設定の変更による発展的会話の学習をします。
説明は日本語で行います。
【学習形態】
グループ学習。講師と受講生、受講生と受講生の例文をもとにした作文と質問と応答を主とし、受講生一人一人に毎回多くの発話機会を設けます。