【講師プロフィール】
覚張 シルビア(カクバリ シルビア) 上智大学非常勤講師
国籍 / 日本
出身校 / 東京大学
専門分野 / 19世紀ロシア文学(レフ・トルストイ研究)
著作 /『トルストイ』集英社文庫(ポケットマスターピース)、2016年(共訳)
メッセージ / 東洋と西洋をあわせもつロシアの人々は、言葉の壁さえ超えてしまえば、思いのほか日本人と精神的に近いことに驚かされます。特に、ロシア文学を原文で読むことで、ロシアの精神性を内側から感じることができます。その一歩を踏み出すべく、皆さんと一緒にロシア語を学んでいきたいと思います。
【学習内容】
サンクトペテルブルグを建設したピョートル大帝時代の歴史と、この地を舞台に書かれたゾーシチェンコの短編やプーシキンの詩を読んでいきます。また、時間の許す範囲で、ロシア語の短いニュースを紹介することがあります。難しい語彙もあるかと思いますが、学んだばかりのロシア語を使って、一気にロシア的世界の深みに入っていきましょう。入門レベルの教科書等を一通り学習した方を対象とします。説明は日本語で行います。
【学習方法】
受講生の皆さまにテクストを音読・訳出して頂き、こちらで文法等について解説します。説明が足りない場合、未習得の文法に出くわした場合には、遠慮なく質問して下さい。
【学習形態】
1)配布テクストの担当部分を、事前の予習を踏まえて音読・訳出してもらいます。文法や歴史的背景については、こちらで説明を行います。
2)テクストには、その内容に沿ったロシア語の質問を添えることがありますので、次の回までに、質問の答えを、テクストに基づき、ロシア語で考えてきてもらいます。
3)次の回の冒頭で、前の回の購読内容について、ロシア語で質疑応答を行います。
【受講者に期待する達成レベル】
ロシア語の魅力を肌で感じると共に、文法の理解を深め、辞書があれば、まとまった文章を読める程度まで到達して頂ければと思います。