【コーディネーター・講師】
飯島 真里子 上智大学外国学部英語学科准教授
上智大学アメリカ・カナダ研究所所長
専攻分野/グローバルヒストリー、移民史
【講師】
増井志津代 上智大学文学部文学部英文学科教授
小塩 和人 上智大学外国語学部英語学科教授
石井 紀子 上智大学外国語学部英語学科教授
今野 裕子 上智大学言語教育研究センター講師
大塚 寿郎 上智大学文学部英文学科教授
松平けあき 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程
牧田 義也 立命館大学助教
近年の歴史学では、しばしば固定的に捉えられてきた国民国家の枠組みに揺さぶりをかける存在―移動する人・モノ・知―を分析ツールとして、歴史を再構築する試みが注目されています。本講義も、その潮流を受け、アメリカ大陸―アジア大陸―太平洋諸島を繋ぐ太平洋世界との関わりから、アメリカ合衆国の近現代史(19世後半から20世紀前半を中心)を検討していきます。今回の主役は、地理的・社会的・人種的「バウンダリー」を越えてアジア太平洋地域で活動したキリスト教宣教師、漁師、兵士などです。それに加え、絵画、食品、支援というモノや現象を主題として、同地域の「ネットワーク」の生成について考察していきます。アジア太平洋地域の「越境」をテーマに、各講師がアメリカ史をダイナミックに、そして新鮮な切り口から読み解いていきます。