【講師】
月本 昭男 上智大学神学部神学科教授
東京大学、ドイツ・テュービンゲン大学などで学ぶ
立教大学キリスト教学科を経て上智大学神学部特任教授となる。
専攻分野/古代オリエント学、旧約聖書学、聖書考古学
著 作/『ギルがメッシュ叙事詩』『詩編の思想と信仰T〜W』
『古代メソポタミアの神話と儀礼』他
十戒をはじめとするモーセの律法は、社会法から祭儀法まで、多岐にわたります。それらを守ることが「神の選民」と自覚した古代イスラエルの民の義務でしたが、すべてを遵守することは到底できませんでした。
ナザレのイエスは、全身全霊をもって神に仕えることと自分のように隣人を愛すること、この二点に律法を集約して見せました。
この講義では、そのようなモーセ律法の社会法に焦点を当て、古代メソポタミアの人々が残した法典などと比較しつつ、モーセ律法の特色さらにはその現代的意義を考えてみたいと思います。