【コーディネーター・講師】
長町 裕司 上智大学文学部哲学科教授
専攻/宗教哲学、現代ドイツ哲学、キリスト教思想史
著作/Selbstbezueglichkeit und Habitus. Die latente Idee einer Geistmetaphysik bei Thomas von Aquin
【講師】
阿部 善彦 立教大学准教授
海老原晴香 白百合女子大学専任講師
大須賀沙織 首都大学東京准教授
金子 麻里 翻訳家
石田 寛子 上智大学短期大学部非常勤講師
今年は本学女子学生入学60周年です。今日なお様々な場面で女性の活躍が課題とされていますが、実は、キリスト教神秘思想と呼ばれる領域においては、中世以来、女性たちが自分の言葉と生活を通じて、信仰表現を行ってきた伝統があります。
本講座では、中世から現代までの、こうした女性たち自身によって記された、また、そうした女性たちについて記されたテキストを取り上げ、そこに示された信仰表現を、実際の女性たちの生きかたとあわせて具体的に紹介し、受講者の皆様と考えてゆきたいと思います。ご関心があればどなたでも受講歓迎です。
具体的には、各講師が、中世ドイツの都市の中で独自の宗教生活を送ったベギンと呼ばれた女性たち、中世イングランドの女性神秘思想家(ノリッジのジュリアン)、近代フランスの女性神秘思想家(ギュイヨン夫人)、現代の神秘思想家(イヴリン・アンダーヒルとエディット・シュタイン)を中心に取り上げる予定です。